2021年07月03日
山下よしきの徒然エッセイ
五輪と命とどちらが大切か
「こんどの都議選は、みなさんの1票で命と暮らしを守る選挙です」
東京都議会議員選挙で連日そう訴えています。東京では新型コロナの感染再拡大の危険が高まっています。なんとしても抑え込まなければなりません。
菅政権は「感染拡大の波が繰り返されることはやむを得ない」という立場ですが、第4波の緊急事態宣言(4/25~6/20)期間中に亡くなった方は全国で4500人。これまでの1年半に亡くなった方の3割以上が2カ月に集中したことになります。
感染拡大の波を繰り返してはならない――これが教訓です。そのために、①ワクチンの迅速接種と大規模検査をセットで、②十分な補償と生活支援、③医療への支援を提起する日本共産党の躍進が必要です。
感染拡大を抑え込む戦略がない、国民の命と暮らしを守り抜く覚悟もない菅政権が、東京五輪・パラリンピック開催に突き進んでいることも大争点です。
もちろん、五輪を楽しみにしている方も、アスリートを応援している方もあるでしょう。しかし、いま問われているのは〝五輪と命とどちらが大切か〟ということです。五輪を開催すれば感染リスクは高くなる、ゼロにはできないと政府分科会の尾身会長も述べています。そうなれば重症者が増え、亡くなる方も増えるでしょう。
そういう五輪に開催する意義はありません。「五輪は中止し、命を優先してほしい」――この願いも日本共産党へ。7月4日、世界が注目しています。(やました・よしき 日本共産党参院議員 毎月第1週に掲載)
(大阪民主新報、2021年7月4日号より)