2021年08月21日
清水忠史の国会レポート
これ以上任せられない菅政権
コロナ禍で76回目の終戦記念日を迎えました。連日、全国の新規感染者数が過去最高を記録し、重症者が増加、医療提供体制ひっ迫など現場は深刻です。自粛を要請するだけで大規模検査などの感染封じ込め対策に努めない菅政権の責任は重大です。自らのコロナ対策の失敗を正当化すべく、中等症患者を自宅療養にすると突然言い出すなど、国民の命と健康をないがしろにする姿勢に与野党から批判が噴出しました。
病床不足や保健所機能のひっ迫は、社会保障と公衆衛生増進という政府に課せられた責務を十分果たしてこなかったことの帰結です。国民に我慢を呼びかけながらオリンピックを開催したことが間違ったメッセージを届け、人流抑制につながらなかったと多くの専門家が指摘しています。パラリンピックは中止しコロナ対策に集中することを強く求めます。そして、一日も早く臨時国会の召集を。
五輪選手の金メダルを噛んだ市長もいただけませんが、広島での原爆式典で大事な原稿を噛み、読み飛ばしてしまった菅総理には呆れました。唯一の戦争被爆国の政府であるにもかかわらず、核兵器禁止条約への参加に背を向けていることも許せません。菅総理自身、日本軍国主義による侵略戦争と植民地支配を美化し続ける靖国神社に玉串を奉納したことからも先の大戦への反省が見られないことは明らかです。
コロナ対策でも、平和の問題でも、これ以上この政権に任せることはできません。来る総選挙では本気で政権交代を実現したいと思います。(しみず・ただし 日本共産党衆院議員 毎月第4週に掲載)
(大阪民主新報、2021年8月22日号より)