2021年10月09日
大阪府が補正予算3562億円
コロナ対策 独自策はわずか
府議会開会
府議会は9月29日に開会しました。必ず来ると予想される新型コロナウイルス感染拡大第6波で、これ以上、必要な医療にかかれず府民の命が奪われることがあってはなりません。府民の暮らしと中小業者の営業を守り、長引くコロナ禍で学校での感染拡大が指摘される中、子どもたちの学びと成長を守ることが問われる議会です。
吉村洋文知事は府政の課題について発言しましたが、検査拡大への言及はありませんでした。
府は総額約3562億円の補正予算案を提案しました。しかし国費で補填される分などを除くと、府の支出は約50億円にとどまります。
都市計画局や万博推進局の設置、「GoToイート」再開などが推進される一方で、医療機関への全面的な支援や大規模検査は欠落しています。
国の制度を活用した病床確保や抗体カクテル療法、飲食店以外への一時支援金、路線バス・タクシー事業者の感染防止対策支援なども盛り込まれますが、ほとんどが国の施策の範囲内です。学校の感染対策も極めて不十分のまま、小・中学校での府独自テストや府立高校つぶしを強行しようとしています。
(大阪民主新報、2021年10月10日号より)