おおさかナウ

2021年10月23日

野党共闘で新しい政権を
あなたの1票で政治は変わる
総選挙公示 志位日本共産党委員長が訴え

 国民の声を聞かない自公政権を続けるのか、それとも野党共闘の力で国民の声が生きる新しい政権をつくるのか――政権選択が問われる歴史的な総選挙が19日、公示されました(31日投開票)。日本共産党の志位和夫委員長は同日夕、大阪市北区内で行った大阪での第一声で、政権交代を実現し、新しい政権をつくる最大の推進力が日本共産党だと強調。「比例は共産党」の声を広げに広げ、政党を選ぶ比例代表近畿ブロックで現有2議席から4議席への倍増、小選挙区では日本共産党候補と、野党で一本化した候補者の勝利で、自民・公明両党と、その補完勢力である維新を打ち破ろうと訴えました。

聴衆の声援に応える志位委員長(左)と清水候補=19日、大阪市北区内

命を守る政権を一緒につくろう

 志位氏は「格差と貧困をひどくし、国政私物化疑惑にまみれ、コロナ失政で多くの犠牲者を出した安倍・菅政権を引き継ぐ岸田政権に、この国の政治を任せるわけにはいかない。力を合わせて政権交代を実現し、みんなが安心して希望を持って暮らせる新しい日本をつくろう」と語りました。
 コロナから命を守るためには、①科学を無視した対応を改める②医療・公衆衛生切り捨ての政治を切り替える③コロナで傷付いた事業と暮らしを支援することを提案。「日本共産党は『なにより、いのち』を『ぶれずに、つらぬく』党。命を守るために大きく伸ばし、命を守る政治を一緒につくろう」と呼び掛けました。
 志位氏は自公政権がコロナの教訓から学ばず、消費税を財源に急性期の入院ベッドを20万床も削減する計画を進めていると批判。「病院削減計画は中止し、医療体制の抜本拡充に切り換えよう」と訴えました。
 国会で自公政権の悪法推進で「突撃隊」の役割を果たしている維新が、病床削減法の採決に賛成し、強行に加担したことや、大阪でも住吉市民病院を廃止するなど、全国に先駆けて病床削減を進めていると告発し、「医療破壊の維新に、府民の厳しい審判を」と力を込めました。

希望の道を開く4つのチェンジ

山下副委員長(中央)、柳利昭府委員長(左)と共に訴える宮本候補=19日、大阪市淀川区内

 「自公政権を終わらせて、どういう日本をつくるのか」と問い掛けた志位氏は日本共産党の「4つのチェンジ」を詳述しました。
 この中で志位氏は、岸田文雄首相は「新自由主義からの転換」を口にするが、人間らしく働けるルールづくり、富裕層と大企業に応分の負担を求め、消費税を5%に減税することなど日本共産党が提案する具体論に全部背を向けていると指摘。「日本共産党の躍進で新自由主義を本当に終わりにし、命と暮らし最優先の新しい日本に切り替えよう」と語りました。
 日本記者クラブ主催の党首討論(18日)で志位氏が、国連が求める2030年までの石炭火力発電ゼロにする意思や、9つの石炭火力発電所を新増設する問題をただしたが、岸田首相は答えられなかったと批判。30年までに石炭火力ゼロ、原発ゼロを決断し、30年度までにCO2(二酸化炭素)を最大60%削減するなど、脱炭素・省エネ・再エネで日本社会の大改革を行う「気候危機打開2030戦略」を紹介し、「日本共産党躍進で未来ある希望の道を進もう」と訴えました。

「比例は共産党」広げに広げよう

 志位氏は、政権交代を実現する本気の野党共闘に必要な「共通政策」「政権協力」「選挙協力」の「3点セット」がそろって公示日を迎えたと強調。市民連合と野党4党20項目の共通政策で合意し、「野党共闘の旗印は立派に立っている」と語りました。
 日本共産党と立憲民主党との党首会談では、新しい政権ができた場合は、日本共産党は限定的な閣外協力を行うことで合意したと報告。「限定といっても、協力の中身は大変豊かで、20項目の野党共通政策を実行し、日本を変える政権協力での合意だ」と述べました。
 選挙協力では全国で289ある小選挙区のうち、213選挙区で野党候補が一本化され、与野党一騎打ちの構図ができたと報告。「野党がここまで本気の共闘の体制をつくって総選挙をたたかうのは、戦後の日本の政治史上でも初めてのこと。自公政治に代わる新しい政治の姿を、野党は責任を持って示している。準備万端整った」と語りました。
 志位氏は「あなたの一票で政治は変えられる。あなたの一票で政権は代えられる。政権交代を始めようではありませんか」と力を込め、「自公政治はもう終わりにして新しい野党連合政権をつくりましょう。そのためにも比例代表では、ぶれずに誠実に野党共闘の発展のために力を尽くしてきた日本共産党の大躍進を。『比例は共産党』の声を広げに広げて下さい。大阪が変われば日本が変わる。そういう素晴らしい結果をだしていきましょう」と訴えました。

第一声で、かわそえ7区候補と共に訴えた西田比例候=19日、吹田市内

 街頭演説では清水ただし近畿比例候補(大阪4区重複)が決意表明し、「JCPサポーター大阪」の石川愛さんが訴えました。
 宮本たけし近畿比例候補(大阪5区重複)は、山下芳生副委員長(参院議員)と共に大阪市淀川区で、西田さえ子近畿比例候補は吹田市で、かわそえたつま大阪7区候補と共に訴えました。

 

 

 

(大阪民主新報、2021年10月24日号より)

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