「比例は日本共産党」 広げに広げて
総選挙31日投票 1票争う近畿比例
大接戦の3議席目を勝ち取り
その勢いで4議席回復を必ず
自公政治を続けるのか、政権交代を実現して安心と希望の新しい政治を開くのか――日本の命運がかかった歴史的な総選挙が31日、投開票されます。近畿比例ブロック(定数28)では1票を争う激戦に。日本共産党府委員会は25日、最終盤に向けて活動者会議を開き、「比例は共産党」と広げに広げ、大接戦の3議席目を勝ち取り、その勢いで4議席回復に挑戦しようと総力を挙げています。
日本共産党府委員会が終盤へ総力
自公政権継続か、野党連合政権か
報告した柳利昭府委員長は、総選挙の最大の特徴は、「自公政権か、野党連合政権か」という有権者の選択の土俵が浮き彫りになりつつあると指摘。新聞各紙も対決構図を「自公VS野党共闘」と書き、NHKも「自公政権維持か、政権交代かが、総選挙の争点」と伝えていることを紹介しました。
この中で、メディアの世論調査でも「野党共闘で激戦区増」(共同)など、共闘の大きな力が全国でも大阪でも示されていると指摘。自公が「自由民主主義の政権か、共産主義が入る政権かの、体制選択選挙だ」と叫ぶのも、野党共闘が現実の脅威になっているからだと述べました。
共闘の魅力広げ情勢を変えよう
柳氏は、「残る期間で情勢を変えるチャンスはあり、野党共闘が掲げる政策的大義、政権協力の姿が広く国民に伝わり、その魅力を広げ切るならば、国民の中に大きな情勢の変動をつくる可能性はある」と強調しました。
大阪でも5区の宮本たけし候補(近畿比例重複)の支援に立憲民主党の有田芳生参院議員、長尾秀樹前衆院議員が激励に駆け付け、16区では立憲民主党の森山ひろゆき候補と共に野党共同街宣が行われ、宮本候補も参加して大きな声援が寄せられたと報告。「この流れを最後まで広げ、『力を合わせて、政権交代をはじめよう』との訴えを進めよう」と呼び掛けました。
維新が伸びても政治は変わらぬ
柳氏は、大阪のメディア調査は維新の伸びを伝えているが、そこには自公政権批判の強さに加え、大阪3区での自民党元大阪市議の出馬騒動など「自公協力」への矛盾と亀裂の深まりの現れがあると指摘。この中で維新は政権批判の受け皿ポーズで支持をかすめ取っていると述べました。
同時に、「自公政権か、野党連合政権か」の対決構図が浮き彫りになる下で、維新が「蚊帳の外」から野党共闘を攻撃し、自公政権を助けていることが明らかになっていると指摘。維新の馬場伸幸幹事長が「自民との連立」を繰り返し発言していることも示しました。
さらに維新の致命的な欠陥は、「大阪の改革自慢」と「身を切る改革」を言うだけで、日本の前途を示す政策を打ち出せないことにあると強調しました。党首討論で松井一郎代表が主張する「成長」の中身は、アベノミクスと同じ「規制緩和」の実行に過ぎないと批判。日本共産党が掲げる「4つのチェンジ」を大きく広げ、「維新が伸びても自公政権は変わらない。チェンジの力は野党共闘。その要を担う日本共産党の躍進を」との声を、大阪でこそ大きく広げようと述べました。
比例での躍進を必ず勝ち取ろう
柳氏は大激戦の中で勝利をつかみ取るためには、「しんぶん赤旗」号外や届出ビラ2号(2面参照)で「4つのチェンジ」の政策を届け、「政権交代でその願い、この政策を実現しましょう。比例は共産党に」の訴えを広げ抜き、比例での支持拡大を飛躍させるようと呼び掛け。全有権者に向けた宣伝、対話、選挙戦の「担い手」を広げることを提起しました。
1票を争う比例で「頑張りが足らなければ悔しい結果になる」と強調。近畿比例で2議席に後退した前回の総選挙では、党の1支部当たり4票、1投票所当たり2票伸ばせば3議席に、1支部当たり77票、1投票所当たり40票伸ばせば4議席を獲得できたとし、すべての支部が得票目標と支持拡大目標実現に総力を挙げようと訴えました。
さらに大阪5区の宮本候補、京都1区での、こくた恵二候補の勝利で小選挙区で風穴を開けるため、結び付きでの支持拡大を呼び掛け。「大阪が変われば、日本が変わる。党の歴史で初めて政権交代に挑戦する歴史的選挙の勝利へ、自公政治と維新政治の『二重の逆流』に立ち向かう大阪から、比例での躍進を必ず切り開こう」と力を込めました。
衆院近畿比例 日本共産党の候補者
(大阪民主新報、2021年10月31日号より)