おおさかナウ

2021年11月13日

「あなたの1票が政治、暮らし、
未来を変える力」と訴えた総選挙
元比例近畿ブロック候補 西田佐枝子

 第49回衆議院議員選挙(10月31日投開票)で、日本共産党の近畿比例候補として奮闘した西田佐枝子さんの手記を紹介します。

 まず、はじめに一緒に奮闘してくださったみなさんに心から感謝いたします。出会ったすべてのみなさんの力を分けていただいたからこそ何事も力不足の私が最後まで選挙戦を戦うことができました。本当にありがとうございました。特にどの地域でもみなさんに励ましていただき、近畿という大きな活動範囲に臆することなく臨むことができました。重ねてお礼申し上げます。

1年前から対話で呼び掛け

 政権交代をしようと1年前から対話の中で呼びかけてきて、野党の共通政策・政権合意・選挙協力で選挙戦をたたかう中で、「古い政治を変えたい」という市民のみなさんの思いを感じることのできた選挙だったと思います。
 公示前と公示後の2回の選挙を戦うという方針のもと、街頭での訴えも何度も見直しながら進めてきました。初めはかなり説明的なものでしたが、気候危機やジェンダーの政策を演説に入れることを心掛けました。
 公示日近くから公示後の週末までは、信号待ちのトラックの運転席の窓を開けて耳を傾けてくれる方がいたり、どこでも共産党の候補者が何を言うのかを探っている、そんな雰囲気を強く感じていました。
 中盤から終盤にかけては、消費税減税や最低賃金の引き上げなどより暮らしに密着したものを主題にし、最終盤には、政権交代ができることと日本共産党の比例代表で躍進してこそ政治が変わる、あなたの1票が政治を変え、暮らしを変え、未来を変える力と訴えました。

演説後に質問してきた青年

総選挙投票日前夜8時までマイクで訴え続けた西田氏=10月31日、大阪市都島区内

 全体を通して、今までになく20代30代40代の男性からの反応がありました。様々な要求の実現のために政治を一緒に変えよう、政権交代をしようという訴えに共感が得られたのではないかと考えていますが、これからの活動の中で追究していきたいと思っています。
 特に印象に残っているのは、終盤に兵庫県での街頭演説の後、熱心に聞いてくれているなと思っていた20歳前後の若者がスマートフォンのメモを見ながら質問してくれたことでした。
 「科学的な感染症対策を具体的に、公正な税制で格差解消する世界の流れを詳しく、地球温暖化という生易しいものではなく気候の“危機”というのは?」。いずれも15分間という演説の中では詳しく語れず、説明的な演説にならないように気を付けていたので言葉が足りなくなっていた部分でした。できるだけ丁寧に答え、気候危機を打開する2030戦略はぜひ党のホームページで閲覧もして、投票の判断材料にしてほしいと伝えました。

参院選での辰巳議席奪還を

 政治を変えてどんな社会を作っていくのかを示した4つの改革に興味をもってもらえたことは、これからの活動を組み立てる上でも大きな意味を持つと考えています。今おくっている暮らしにもっと引き寄せて伝え、語り合って一緒に具体化させていくような機会をどんどん作っていきたい。対話を大切にすることをこれからも心掛けていきたいと思います。
 選挙戦が終わった後に知ったことですが、業者後援会のつどいに参加してくれた30代の経営者が、自分の携帯電話の電話帳の中から50以上の支持拡大をし、自らマイクを握ってスポット宣伝にも取り組んだそうです。
 「政治を変える力は皆さんにこそある。一人で苦しんでいる業者に自分たちの暮らし、営業を守るため一緒に政治を変えようと語りかけてほしい」という訴えに共感してくれたとすれば、こんなにうれしいことはありません。
 担い手は確実に広がっています。候補者活動をする中で積み重ねてきた一つひとつに確信を持ち、歩みを進めたいと思います。
 来夏の参院選での党躍進とたつみコータロー元参議院議員の議席奪還に全力を尽くします。

(大阪民主新報、2021年11月14日号より)

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