衆院選
日本共産党 近畿比例で2議席
野党一本化候補 森山氏(立憲)が比例で当選
自公政権を続けるのか、市民と野党の共闘で政権交代を実現し、安心と希望の新しい政治を開くのかが問われた第49回衆院選は10月31日投開票されました。大阪で日本共産党は比例代表で30万6725票(得票率7・60%)を獲得し、近畿ブロック(定数28)は2議席(公示前2議席)に。穀田恵二氏が10選、宮本岳志氏が5選で議席復活を果たしましたが、目標の4議席には届かず、清水忠史氏の議席は獲得できませんでした。全国的には沖縄1区で赤嶺政賢氏が議席を獲得しましたが、比例代表で前回の11議席から9議席に後退する結果となりました。(2・3面に関連記事、6・7面に大阪の開票結果を掲載)
今回の選挙で日本共産党は、政権交代を正面から掲げ、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合と4野党との20項目の「共通政策」の合意、立憲民主党との「政権協力」の合意に基づき、大阪でも19ある小選挙区のうち約半数の9選挙区で野党候補を一本化して「選挙協力」を推進。新しい政治を開く「4つのチェンジ」を掲げると共に、自公政治を補完する維新政治の転換を訴え、近畿比例で2議席から4議席への躍進と、大阪5区での宮本氏の勝利を目指しました。
一本化した野党候補では、大阪16区で立憲民主党の森山浩行氏が公明党前職と接戦の末敗れましたが、比例で当選しました。
大阪で自民党は比例で前回(94万3711票)から11万9748票を減らし、小選挙区で全敗。公明党は4小選挙区で議席を得ましたが、比例で前回(55万3451票)から約1万3727票減らすなど、自公政権への強い批判が示されました。
維新は比例で前回(93万4972票)から78万890票伸ばし、大阪の15小選挙区で議席を得ました。
大阪での主な政党の比例得票
今回 | 前回 | |||
得票数 | 得票率(%) | 得票数 | 得票率(%) | |
日本共産党 | 306,725 | 7.6 | 316,651 | 9.1 |
立憲民主党 | 363,555 | 9.01 | 486,253 | 13.97 |
社会民主党 | 38,596 | 0.96 | 25,447 | 0.73 |
れいわ新選組 | 114,198 | 2.83 | ― | ― |
国民民主党 | 89,173 | 2.21 | ― | ― |
自民党 | 823,963 | 20.41 | 943,711 | 27.11 |
公明党 | 539,724 | 13.37 | 553,451 | 15.9 |
日本維新の会 | 1,715,862 | 42.51 | 934,972 | 26.86 |
(大阪民主新報、2021年11月7日号より)