寄せられた期待や願い胸に
公約実現へ国会内外で全力
日本共産党 宮本・清水・西田氏が決意
衆院選の投開票から一夜明けた1日朝、近畿比例で5選を果たした宮本岳志氏(大阪5区重複)、近畿比例候補としてたたかった清水忠史前衆院議員(大阪4区重複)、西田佐枝子の3氏が、大阪市北区のJR大阪駅前で街頭宣伝を行いました。来年夏の参院選で、大阪選挙区での議席奪還に挑む辰巳孝太郎前参院議員の司会で訴えた3氏は、市民と野党の共闘、日本共産党への支援にお礼を述べるとともに、選挙戦で掲げた公約実現へ全力を挙げる決意を表明しました。
次こそ政権交代を成し遂げたい
19年の衆院大阪12区補選で、野党共闘を前進させるために自らバッジを外して無所属で立候補した宮本氏は、「2年半ぶりに議席を取り戻した。あらためて野党共闘をしっかり組み上げ、今度こそ政権交代を皆さんと共に成し遂げたい」と表明。「寄せられた苦しみや怒りを胸に刻み、国会の中でも外でも全力で頑張る。今後とも日本共産党に力を与えて下さい。野党共闘で希望ある政治を開く取り組みに大きな支援を」と語りました。
森友問題を国会で最初に取り上げた宮本氏は、森友問題は国有地売却から始まった事件だが、公文書改ざんという許しがたい犯罪行為に至ったと指摘。改ざんを強要され、自ら命を絶った元財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さんの妻雅子さんが「私は真実を知りたい」と裁判を起こしたことを振り返りました。
改ざんの経過をまとめた「赤木ファイル」がことし6月に開示されたことに触れ、「なぜ改ざんがやられたのか、そのことを皆さんの前で解明しなければならない。この場面で私に議席を与えていただいたことは大変ありがたい。赤木さんの無念を晴らさねばならない。国政私物化、隠ぺい・改ざん政治はごめんという声を胸に刻み、真相究明の先頭に立つ」と力を込めました。
宮本氏は、総選挙で日本共産党が訴えた「4つのチェンジ」を改めて紹介。新しい政治を開くために野党共闘と日本共産党に引き続き力を与えてほしいと訴えると共に、近畿比例で3議席目の清水忠史氏の勝利を勝ち取ることはできなかったが、「次は必ず勝利者として立ち現れる、捲土(けんど)重来の決意を固めている」と表明。「来年の参院選では皆さんの力で、大阪選挙区で辰巳孝太郎の議席を取り戻させて下さい。国会内外のチームプレーで一つ一つ政治を動かしていく」と決意を語りました。
清水氏は、近畿2府4県を回る中でコロナ禍によって塗炭の苦しみを強いられている自営業者の声を聞いてきたとし、「消費税5%減税、インボイス制度の中止など暮らしと営業を守る公約を全力で果たす」と表明。「維新は議席を伸ばしたが、その政策は新自由主義を地で行くもの。カジノ誘致や9条改憲で自民党と維新は変わらない。暮らしと福祉を守るため、来年の参院選に向けて日本共産党を大きく伸ばして下さい」と呼び掛けました。
西田氏は、選挙戦で「政治を変えたい」という人々の期待をひしひしと感じたと振り返り、「新しい政治をこれからつくっていかねばならないという思いを強くしている」と強調。新型コロナから暮らしと営業を守る支援を求めて頑張ると述べるとともに、ジェンダー平等や気候危機打開、格差解消で自公政治は世界に逆行しているとし、「日本の社会を前に進めるため、総選挙で掲げた政策の実現へ力を尽くす」と語りました。
(大阪民主新報、2021年11月7日号より)