すごかった4年間の市民の活動
市民と野党の共通政策の実現へ
近畿比例で当選 立憲・森山浩行さんに聞く
10月31日投開票の総選挙で、野党候補が一本化された大阪16区(堺市堺区・北区・東区)でたたかい、比例で当選した立憲民主党の森山浩行さんに、市民と野党の共闘への思いや今後の抱負を聞きました。
小選挙区では力及びませんでしたが、多くの市民や団体の皆さんのお力をいただいて、再び比例区での議席を預かることになりました。本当にありがとうございました。
選挙戦では、安倍・菅自公政権の間にあった安保法制強行可決や検察庁法の改正問題、モリ・カケ・サクラ、菅前首相の長男による総務省幹部接待疑惑など、この9年間の総括をと訴えました。
政策を訴えられたことが大きい
大阪では、今の政権は駄目だからと維新に流れる動きがあり、歯がゆかったですが、16区では、自公政権を担っている公明党候補を相手に、市民と野党の共通政策を掲げて、4年間でこれができますと政策の中身で訴えられたことは非常に大きかったです。たとえ参議院とねじれていても、できることはこれだけありますというメニューも示し、かなりの理解を得られたと思います。
〝堺の未来〟を軸に広範な市民が
この4年間の市民の活動はすごかったです。堺市長選や、度重なる「都」構想の住民投票で堺が巻き込まれては大変だという形で、幅広い市民が集い、堺の地場で商売をされている方、保守と言われている各種団体も含めてつながりが広がりました。選挙のためではなく、堺をどうするのかということを軸に、広範な市民の皆さんや勢力が集まったのは大きかったと思います。
公示後、「堺からのアピール」が企画してくださった共同街頭宣伝では、立憲野党4党の代表が集まってくださり、大阪5区候補だった共産党の宮本岳志さんもわざわざ堺に来てくださいました。
違和感なく共にたたかっている
前回2017年の総選挙では民主党が分裂し、沈みゆく船から木の葉に乗り換えるような気持ちでたたかいましたが、共産党が田中浩美候補(現堺地区委員長)を降ろして一本化してたたかってくださり、この4年間、田中地区委員長ともことあるごとに意見交換しながら、それまで以上の関係性を築きながらやってきました。
国会の中でも野党は政策の違和感なく一緒にたたかっています。引き続き選挙で掲げた政策の実現を目指して、命と暮らしを守る政治をつくり、提案して実現できることは与党とも話し合いをして前に進めていきたいと思います。これからも皆さんと一緒に取り組んでいきます。
(大阪民主新報、2021年11月7日号より)