2021年11月06日
参院選と同時に国民投票を
維新・松井代表 改憲突撃隊むき出し
大阪市の松井一郎市長(日本維新の会代表)は2日、大阪市役所内で行った定例記者会見で、憲法改定を巡る記者団の質問に答え、来夏の参院選までに憲法改正案を固め、参院選と同時に改定の国民投票を実施すべきだと語りました。
改憲へ積極的に 岸田首相が表明
10月31日投開票の総選挙で日本維新の会は41議席となり、衆議院では自民・公明両党(293議席)と合わせた議席数が改憲発議に必要な3分の2を超えています。岸田文雄首相は1日、総選挙の結果を受けた記者会見で「党是である憲法改正に向け、積極的に取り組んでいく」と表明し、自民党総裁任期中の改憲に意欲を示しています。
松井氏は、憲法審査会について「立憲民主や共産のボイコットによって議論が進んでいない。ボイコットする人をいつまで待っていても議論は進まない」とし、憲法審査会や協議会の開催回数や採決の日などスケジュールをまず決めるべきだと主張。「岸田さん(首相)が本気なら、それをやると思う」「スケジュールを決めずに本気でやるとか言うのは、言い訳にしか聞こえない」と改憲をあおりました。
松井氏は、参院選と同時に国民投票を実施すると「投票率も上がるし、一つの大きな選挙のテーマになる。そこへ向けて憲法改定案を各党はしっかり出すべきだ」と発言。維新は安倍政権時代から自公政権を補完し、改憲の突撃隊となってきましたが、総選挙を受けてその正体をむき出しにしています。
(大阪民主新報、2021年11月7日号より)