「政権交代始めよう」の言葉かみしめ
大阪革新懇が代表世話人会
進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)が13日、2021年度の第9回代表世話人会を大阪市北区内の会場とオンライン参加を結んで開き、10月31日投開票の衆院選の結果を受けて活発に意見交換しました。
衆院選受け活発に意見交換
一本化の31選挙区で競り勝てば
関西学院大学の冨田宏治教授が、衆院選での各党の比例得票、有権者の投票動向などを詳しく分析しながら報告しました。野党で一本化した候補が31の選挙区で1万票以下の差で競り負けたが、逆にあと1万票上乗して競り勝てば自民党は単独過半数割れになり、あと5%投票率を上げることができれば、自公で過半数割れに追い込めたと指摘。「政権交代には届かなかったが、野党共闘の有効性は明確だ」と語りました。
際立った維新の「やっている感」
維新が伸長したことについて、安倍・菅自公政治のコロナ失政への批判の中で、吉村洋文知事がコロナ対策で頑張っているかのような「やっている感」が際立ったことや、府内で約240人いる地方議員の組織力があると問題提起。全国の都道府県でコロナによる死者数が多い問題など、維新のコロナ失政を伝えていくことが重要だと述べました。
関心を持つ余裕奪われた人々に
冨田氏は、有権者の中で政治に失望して投票から遠ざかっている人々に希望を届け、政治に関心を持つ余裕さえ奪われ、生きづらさを抱える人々に寄り添う政治が必要だと強調。15年9月から発展してきた市民と野党の共闘に自信と誇りを持ち、「志位(和夫・日本共産党委員長)さんが言った『政権交代始めよう』の言葉をかみしめ、共闘の枠組みを崩さず、まず来年夏の参院選をたたかおう」と述べました。
参加者からは「総選挙後、改憲の動きがでている。参院選に向けて、平和の勢力を草の根で広げていきたい」「大阪(の府政、大阪市政などで)与党となり、地方議員も多い維新の政治を変えていく日常的な運動を」などの意見が出ました。
(大阪民主新報、2021年11月21日号より)