画期的な共闘の発展へ
日常的に議論と運動を
柳利昭 日本共産党府委員長の発言
共闘の大義・魅力伝える努力を
日本共産党の柳利昭府委員長は、衆院選でのそれぞれの立場からの奮闘に敬意を表すると共に、党として野党共闘の勝利で政権交代を実現することと、それを支える日本共産党の比例での躍進という2つの目標を掲げてたたかったと指摘。近畿では比例2議席を確保したが、3議席目に届かず、期待に応えられなかったことは大変申し訳ないと語りました。
柳氏は、市民と野党の共闘は間違いなく成果を挙げたことを確信にすると同時に、最大の問題は「共通政策」「政権協力の合意」「選挙協力」の3つがそろって政権交代を目指すという共闘の大義や魅力を、野党が力を合わせて広い国民に伝える努力が不十分だったことだと述べました。
6年の積み重ね後戻りさせない
一方で、支配勢力の側が「日本共産党が加わる政権を許さない」という激しい攻撃があり、選挙後も野党共闘の成果を否定する動きが強まっていると指摘。「一緒に政権を目指すところまで共闘が発展してきたのは、(15年9月以来の)6年間の積み重ねがあったからで、画期的なことだ。これを絶対に後戻りさせず、発展させる努力が大事だ」と述べました。
日常的たたかいの中で発展させ
柳氏は、共闘の力で政治を変えようという議論を市民の間で日常的に起こしていくことが重要だと強調。大阪3区でジェンダー平等社会の実現を正面から訴えた渡部結候補に10代の投票者の半分、20代の3分の1が投票(よみうりテレビ出口調査)するなど、日本共産党の政策への注目や期待が示されているとし、日常的にたたかいを発展させ、その中で共闘の世論を広げたいと語りました。
また日本共産党自身の前進へ、党の自力を付けることや、支持を呼び掛ける「担い手」を広げる点でも一定の手応えがあったとし、来年の参院選に向けて努力したいと表明。「共闘の到達点を市民的に発展させる上で、革新懇の果たす役割は大きい。日本共産党も皆さんと力を合わせて頑張りたい」と述べました。
(大阪民主新報、2021年11月21日号より)