おおさかナウ

2021年12月11日

無謀な公金投入やめよ
建設港湾委 寺戸議員が主張

 2日の建設港湾委員会で寺戸月美議員が意見表明し、2025年の大阪・関西万博の会場となる大阪湾の埋め立て地・夢洲(ゆめしま)に新設する地下鉄新駅の周辺整備事業に関する補正予算案に反対しました。
 同事業の規模は約1400平方㍍で、改札を出た地下広場から階段やスロープ、エレベーター、エスカレーターなど、地上に出るまでの部分と屋根を整備するものです。市は民間事業者を公募しましたが、ことし7月の締め切りまでに全く応募がなく、万博開催に間に合わせるため市が整備することに。全体事業費は30億円で、設計費(1億円)のうち今回の補正予算に3千万円を計上しています。
 寺戸氏は、民間からの応募がなかったのは、リスクを伴うと判断されたからで、具体的な整備内容も未確定だと指摘。港営会計は多額の企業債残高を抱え、今後の資金繰りも厳しさを増す中、無謀な公金投入はやめるべきだと述べました。
 さらに夢洲は土壌汚染や液状化など問題が山積しており、無理な開発を進めれば市の負担は増えるばかりだと強調。「(開発は)万博開催のためというが、カジノ誘致が前提であることは明らか。大阪市民を不幸にするIR(カジノを核とした統合型リゾート)誘致はきっぱりやめ、万博の夢洲開催についても立ち止まるべき」と主張しました。

(大阪民主新報、2021年12月12日号より)

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