おおさかナウ

2021年12月18日

改憲と軍拡あおる日本維新の会

〇…臨時国会の論戦で、改憲と軍拡をあおる日本維新の会の姿が際立っています。馬場伸幸共同代表は9日の衆院本会議の代表質問で、「今国会は憲法改正に向けた議論が軌道に乗るか否かの重大な試金石」と述べ、岸田文雄首相に「自民党総裁として憲法議論を主導する強い決意を示せ」と迫りました。
 「国民投票の日程など改憲スケジュールを定め、逆算して議論の集約を進めることが必要」と馬場氏。首相は「積極的な議論が行われることを心から期待」「私も真剣に向き合う強い覚悟」などと答えました。

〇…これに先立って「台湾有事は日本有事」と述べた馬場氏は、米国が台湾周辺の平和と安定の維持へ同盟国の協力を不可欠としており、「日本の軍事的役割が大きくなる」と強調。「台湾海峡の有事に備え、沖縄本島、先島諸島に手厚く自衛隊を配備し、在日米軍とのタッグで防衛施設・機能を早急に充実させることが不可欠」と述べました。
 首相は「いかなる事態にも対応できるよう万全を期すことは当然」と答弁。台湾有事を口実にした改憲議論を進めようとする改憲勢力の危険な狙いが透けて見えます。

〇…さらに馬場氏は、一部の中学・高校教科書に「従軍慰安婦」の用語が残るのは問題だと指摘。日本軍「慰安婦」問題で軍の関与を認めて謝罪した「河野談話」を「虚構まみれの作文」と攻撃し、談話の撤回・修正を要求しました。
 岸田首相は、教科書検定は学術的・専門的な審議に基づいており、政治的行政的な意図が介入する余地はないと答弁。「河野談話」の見直しも「考えていない」と答えましたが、逆に自公政権を補完する日本維新の会の異常な姿が浮き彫りになっています。(す)

(大阪民主新報、2021年12月19日号より)

月別アーカイブ