2022年02月26日
大阪市議会 日本共産党議員の質問
カジノ誘致でなくコロナ対策を
都市経済委 山中智子議員が質問
17日の大阪市議会都市経済委員会で日本共産党の山中智子議員は、カジノを核とする統合型リゾート(IR)を大阪湾の埋め立て地、夢洲(ゆめしま)に誘致するための「区域整備計画」について質問しました。
山中氏は計画案のパブリックコメント、住民説明会や公聴会で出された意見のほとんどが、巨額の公金投入による財政負担、ギャンブル依存症対策など根本的な疑問や不安だと強調。IR推進局の回答・見解は、単に反論するだけで、「これで大事な合意形成に努めているとは思えない」と迫りました。
山中氏は、住民説明会や公聴会などで経済効果を巡って出された「マイナス効果も算定すべき」との声に、どう答えたのかと質問。IR推進局は「世界中から新たに人・モノ・投資を呼び込み、広く波及効果がある」とするだけで、まともに答えられませんでした。
山中氏は、コロナの感染急拡大で大阪市保健所は発生届の入力もままならず、疫学調査が間に合わず高齢者施設のクラスター(感染者集団)が把握できないなど「救える命が救えない」状況にあることを示し、「IR推進局は総出で保健所を応援すべき」と要求。今やるべきはコロナ対策を最優先にすることだとし、「今の時点で(区域整備計画の国への)申請を急ぐというあり方はやめるべきだ」と述べました。
(大阪民主新報、2022年2月27日号より)