ウクライナ侵略
〝黙ってられない〟 反戦行動初参加も
ロシアは即時撤退を
ロシアによるウクライナ侵略に抗議し、ロシア軍の即時撤退を求める宣伝が、引き続き府内各地で行われています。
世界の世論が無法を止める
ロ総領事館前で抗議
居ても立ってもいられない
ロシアによるウクライナ侵略に抗議しロシア軍の即時撤退を求めるサイレント・スタンディング抗議行動が18日、豊中市の在大阪ロシア総領事館前で行われました。大阪平和委員会、日本平和委員会関西ブロック、大阪憲法会議・共同センターが共同で実施したものです。大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良5府県から82人が参加し、「戦争今すぐやめて」「ウクライナに平和を」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げてアピールしました。
「沈黙してはいけない。何ができるのか自分に問い掛けて参加しました」。反戦デモ参加は初めてという松尾喜久子さんは、兵庫県宝塚市からスタンディング行動に加わりました。「病院や子どもたちが避難する施設が破壊された映像を見て、居ても立ってもいられませんでした。罪のない無数の市民を犠牲にしないで」と語りました。
雨の中、「ロシアはウクライナから即時撤退を」「NOWAR」などのボードを掲げ、合羽姿で平和を祈る男性の姿も。
大阪平和委員会の上羽事務局長の呼び掛けで犠牲者への黙祷が捧げられました。
奈良県生駒市から参加した坪田万作さん(70)は、「ウクライナの人もロシアの人も、戦争の犠牲になってほしくありません」と話し、平和の願いを込めた手作りのメッセージボードを掲げました。ボードには両国の国旗にちなみ青・黄・青・白・赤の絵具で「命」の文字が描かれています。「無法な戦争で奪われていい命などありません。『命を守れ』と反戦の思いを訴え続けていきます」と語りました。
諦めずに行動を続けていく
豊中市在住の女性は幼少期の戦争体験を振り返り、「戦火の中で震える子どもたちの姿を思うだけでつらい。反戦の世論と行動が世界中に広がれば、きっと無法な戦争を止める力になると思います。諦めずに行動を続ける」と語りました。40代女性(豊中市)も「人種の違いや利害関係を乗り越え、すべての国が仲良く手をつなぎ力を合わせて暮らせる地球にしたい。次の世代に戦争のない社会を手渡すため、声を上げ続けます」と話しました。
平和願う国際社会とつながって
おおさか総がかり行動実行委員会
日本は核禁条約参加を
おおさか総がかり行動実行委員会は18日、大阪市都島区のJR・京阪京橋駅前コンコースで、ロシアのウクライナ侵略に抗議するスタンディング行動を行いました。「ロシアは即時撤退を」「戦争反対 ウクライナに平和を」などと書かれたボードや横断幕を掲げ、リレートークで戦争反対を訴えました。
安保破棄大阪実行委員会の守山禎三事務局長は、数百万人を超えるウクライナ難民の深刻な状況に触れ、「多くの人の未来を奪う戦争を許してはならない」と訴えました。
大阪原水協の橋口紀塩事務局長は、ロシア軍による病院や学校、民間施設への無差別攻撃は明確な国際法違反だと批判し、「世界中に広がる戦争反対の声とつながって、ウクライナ侵略即時中止を求めていこう」と呼び掛けました。
ビラを受け取った20代女性は、「毎日テレビのニュースを見るのがつらい。今すぐ市民への攻撃をやめてほしい」と話しました。帰宅途中に署名に応じた60代男性は、「エスカレートするロシア軍の軍事行動を止めるため、世界が協力するべきだ」と語りました。
実行委員会加盟団体の各代表が、「憲法9条に基づく外交努力で解決を」「核兵器は人類と絶対に共存できない。核兵器禁止条約への参加を日本政府に迫っていこう」と訴えました。
大阪憲法会議幹事長代理で弁護士の藤木邦顕氏は、国連加盟141カ国の賛成でウクライナ侵略中止を求める決議が可決されるなど、平和を願う国際社会の動きを紹介し、「一緒に声を上げ、力を合わせてロシア政府を包囲していこう」と呼び掛けました。
「武力で平和守れない」
「核共有発言は撤回を」
国民大運動大阪実行委員会、大阪平和委員会、大阪憲法会議が18日、大阪市中央区難波の髙島屋前で街頭宣伝を行いました。参加者は「ロシア軍は撤退を」「武力で平和は守れない」と訴えるポテッカーや、「安倍元首相や維新の松井代表は、核兵器の共有発言を撤回しろ」と書いた横断幕などを掲げながら、ロシアのミハイル・ユーリエヴィチ・ガルージン駐日大使宛ての抗議はがき付きのビラを配りました。
各団体の代表がリレートークで訴え。大阪労連の菅義人議長は「いま必要なのは、まず侵略を止めること。ウクライナ侵略を口実に9条改憲や核兵器の共有を言い出すことは許されない。武力では平和は守れない」と力を込めました。
新婦人府本部の中川美佳事務局長は、「ウクライナでは何の罪もない子どもたちまでが犠牲になっている。今、世界中でもロシア国内でも抗議行動が起きている。私たちと一緒に『戦争やめよ』の声を上げよう」と呼び掛けました。
(大阪民主新報、2022年3月27日号より)