おおさかナウ

2022年04月23日

比例・選挙区とも動き強
める「自公維翼賛勢力」

 夏の参議院選挙に向けて、「自公維翼賛勢力」も比例・選挙区ともに大阪での動きを強めています。

「戦争する国」づくりの急先鋒に

自民現職

 自民党現職は、参院予算委員会で「核兵器の攻撃を防ぐことができるのは核抑止力だけ」「核抑止力強化のために党や民間シンクタンクで核共有も含めて様々検討されるのはいいことだと思う」と核共有の議論を岸田首相にけしかけ、「敵基地攻撃能力を一刻も早く備えるのが課題」と主張するなど岸田政権が狙う「戦争する国づくり」への急先鋒として立ち回ります。
 ネット番組やSNSを通しても「9条改憲」や「核共有」など軍国主義的な主張を展開し、「憲法前文の『諸国民の公正と信義に信頼して我が国を守ろうと決意した』というのは他力本願、削除すべき」とまで主張しています。ガラス張り街宣車「スマイル号」で府内を回るなど、街頭での活動も強めています。

学生支援も賃上げも言及しない

公明現職

 公明党現職はこの間、元外交官の経歴を生かした平和外交をアピールしますが、自民党の狙う「敵基地攻撃能力」や「核共有」について非難するそぶりもありません。
 また、青年学生とともに「若者の声をダイレクトに政治に」と街頭アンケートや若い層とのつどいに積極的に取り組んでいますが、この度公明党が発表した「物価高騰から国民生活を守る『新たな経済対策』に向けた緊急提言」には、困窮する学生向けの支援も、労働者の賃金引き上げについても記述がありません。消費税について触れていないことはおろか、「公明新聞」に「インボイス導入で中小企業のIT化進める契機に」などとする記事まで掲載する始末です。

自公を右から引っ張る補完ぶり

維新現職

 大阪選挙区で2議席を有する維新の会が3月27日に開いた党大会では、馬場伸幸共同代表が「核共有や非核三原則について議論をすべき」と述べました。
 大阪選出の現職も、参議院本会議で「核共有について『議論する事は考えていない』との発信が、核抑止力の効果を薄めているという認識はあるか」と岸田首相に迫るなど、自公政権を右から引っ張る補完勢力ぶりを強めています。
 共産党幹部会報告で志位委員長が述べた「自衛隊活用」論に対して維新の松井代表が「ご都合主義だ」と発するなど相変わらずの反共攻撃にも躍起です。
 また、維新が議席増を狙って新たに擁立した比例候補には「ジェンダー平等は、共産党のスローガン」と議会で主張し攻撃した現職堺市議の名も。党のダイバーシティ推進局長として、「女性活躍」「ジェンダー平等の実現に邁進」と掲げる維新現職は同じく堺市議会出身ですが、この抜擢をどう見るのでしょうか。

9条と国民の命守る日本共産党躍進こそ

 自公と維新などによる翼賛体制に大阪の議席を独占させたままで平和と暮らしが守れるのかが問われています。参議院選挙では、大阪で比例でも選挙区でも共産党が躍進し、大門みきし参議院議員とたつみコータロー前参議院議員を国会へと押し上げる。これでこそ憲法9条と国民の命を守り抜き、やさしく強い経済の実現で暮らしと営業を守る政治が開かれます。

(日本共産党大阪府委員会政策宣伝センター 藤本憲)

(大阪民主新報、2022年4月24日号より)

月別アーカイブ