おおさかナウ

2022年05月21日

自由と平和 まっすぐ貫く共産党
参院選公示まで1カ月
比例5氏・大阪選挙区勝利へ
大門・たつみ選挙事務所を開設 〝市民と歩む拠点に〟

事務所開きで激励に応える、たつみコータロー、大門みきしの2氏。左は山下芳生副委員長=15日、大阪市中央区内

 参院選公示まで1カ月に迫る中、日本共産党の勝利・躍進を!と15日、「日本共産党 大門みきし・たつみコータロー事務所開き」が大阪市中央区の党大阪中央地区委員会事務所前で行われ200人が参加。「比例代表は日本共産党と書いてくださいの訴えを大阪と日本中に広げよう」「再び大阪選挙区からたつみコータローさんを国会へ」との決意を固め合いました。(2面に関連記事、8面に決意表明)

 柳利昭・党府委員長はあいさつで、ウクライナ侵略戦争と日本の安全保障、コロナ禍と物価高騰から暮らしを守る課題、大阪へのカジノ誘致阻止など、参院選は日本と大阪の進路を掛けた歴史的なたたかいになると述べ、「日本共産党の前進を阻もうとする攻撃が強まる中、『自由と平和。まっすぐ、つらぬく。』の訴えを広げ、大門さんはじめ比例5議席獲得と、大阪選挙区(改選数4)でたつみコータローさんの議席回復を、なんとしてもやり上げよう」と呼び掛けました。
 応援に駆け付けた山下芳生党副委員長・参院議員は、「比例代 表では日本共産党と書いてください。この声を日本中に大阪中に広げよう」と訴え、全国6 50万票(得票率10%以上)を獲得し、大門氏はじめ田村智子党副委員長・政策委員長ら5人を、全員そろって国会に送り出してほしいと呼び掛けました。
 山下氏は、非正規雇用を国内4割に増やした弱肉強食・社会保障切り捨ての新自由主義の弊害を強調。岸田内閣は新自由主義は間違いだったといっさい認めないと厳しく批判しました。山下氏は、新自由主義の弊害を追及してきた大門氏の新著『やさしく強い経済学』を示し、「現場でたたかう人たちと心を合わせてきた、大門さんらしい言葉があふれている」と強調。「企業献金を1円たりとも受け取らない日本共産党議員だからこそ、書ける内容だ。どうか日本共産党を比例代表で伸ばしていただき、『やさしく強い経済』を一緒に実現しよう」と訴えました。
 山下氏は、「たつみさんは国会になくてはならない政治家」であり、青年期に軍事同盟のない平和な国際秩序を目指すという日本共産党の綱領に共感して入党した経緯、7千件もの生活相談活動とカジノ反対の思い、森友事件追及を国会の最前線で頑張ってきた実績をそれぞれ紹介。参院大阪選挙区は、暮らしと憲法を壊しカジノ誘致を進める自民公明、維新が占めているとし、「たつみ候補の勝利で翼賛体制に風穴を開け、大阪が変われば日本が変わるという心意気を全国に示そう」と呼び掛けました。
 大門・たつみ事務所の2階と3階の外壁(幅約5・3㍍)には、「自由と平和。まっすぐ、つらぬく。」「あなたの声で政治を動かす」などと書かれた大看板2枚を設置。新築オープンした府委員会新事務所と併せ、「市民共同の力で参院選をたたかう拠点に」との決意が込められています。
 たつみコータロー応援チームの高井みさきさん、大阪府ホテル協同組合名誉会長の小池正則さん、弁護士の渡辺和恵さん、絵本作家の長谷川義史さんがそれぞれゲストスピーチし、応援しました。
 大門参院議員・比例候補は、「新自由主義とたたかい、『やさしく強い経済』へと改革する仕事を、引き続き国会でさせてください」、たつみ前参院議員・大阪選挙区候補は、「定数4の大阪選挙区で勝ち抜き、維新政治にストップをかけ、大阪と全国に勇気を与える勝利を目指す」と決意表明しました。
 事務所開きには、清水忠史前衆院議員、吉井英勝元衆院議員らが出席しました。

大阪から政治の流れ変える

 15日、大阪市内で開かれた「大門みきし・たつみコータロー事務所」開きでの、大門みきし参院議員(比例候補)と、たつみコータロー前参院議員(大阪選挙区候補)の訴えの要旨を紹介します。

大門みきし参院議員
逆転の発想「やさしく強い経済」提案

 たつみコータローさんとは6年間、一緒に国会で仕事をしました。抜群の調査能力と論戦力を持った方です。
 先日、関西のローカルネットのラジオ番組に出演した時に、「共産党の政治家を調味料に例えると何ですか?」と尋ねられ、「大阪のたつみコータローさんは、日本人にとってなくてはならない『醤油』です」とお答えしました。
 ある自民党の幹部議員は、国会で私に会うたびコータローさんはどうしていますか?と声を掛け、「自民党にもコータローさんのような若手の議員がほしい」と何度もおっしゃいます。自民党にとってみても、それほど頼もしく映る若手の政治家が、たつみコータローさんです。何としても国会に戻したいと思います。

ばくちで大阪壊そうとする維新

 大阪の維新は、ばくちで大阪を壊そうとしています。一刻も早くこの維新政治を止めなければなりません。大阪選挙区でコータローさんが議席を奪還することが、維新にとって一番の痛手になります。みんなの力でたつみコータローさんを何としても勝たせてください。そして「比例代表は日本共産党」と広げていただいて、私を含む5人を押し上げてください。

人を大事にした経済への転換で

 国会に送っていただいてから21年間、私は新自由主義と闘ってまいりました。『やさしく強い経済学』という本を今週20日予定で発売しますが、予約が殺到して印刷が間に合わないという話もあります。冗談で発売前に売り切れるかもしれないと言っていたら、アマゾンのホームページで、発売前なのに経済本ベストセラー第1位になっていました。是非、手にとってお読みいただきたいと思います。
 「やさしく強い経済」は、逆転の発想で、人を大事にして優しい経済にする、賃金を上げて社会保障も良くした方が経済も良くなりますよということを世界中のデータを示して提案しています。

応能負担の税制に切り換えると

 応能負担の税制に切り換えて、大企業・富裕層に負担を求め消費税を減税することで、経済が良くなっていきますよ。気候危機打開、再生可能エネルギーに切り替えていけば経済が好転する、そしてジェンダー平等、女性の人権、社会的公正の実現はもちろんですが、それそのもの自体が経済を良くするという提案です。
 新自由主義を真っ向から逆転する提案です。日本の経済を改革する仕事、是非とも私にやらせてください。比例代表は日本共産党と大きく広げてください。そして大阪選挙区で、何としてもたつみコータローさんを押し上げてください。今回の選挙勝ち抜こうではございませんか。よろしくお願い申し上げます。

たつみコータロー前参院議員
格差と貧困 政治の責任でなくしたい

 私が26歳で日本共産党に入党したきっかけはニューヨークの9・11テロです。アメリカがアフガン報復戦争やイラクの戦争に突き進み、日本政府が間違った戦争に加担するのを見ながらもんもんとしていた時、「国連憲章違反のイラク戦争は間違っている」と訴えたのが日本共産党でした。
 それまで「絶対に入らない」と考えていましたが、自分自身の反戦・平和の思いを日本共産党に重ね合わせて生きようと入党しました。それから約20年、この思いは間違っていなかったと確信しています。

国連憲章を守れの一点で連帯を

 ロシアのウクライナへの侵略に対し、バイデン大統領は専制主義と民主主義の戦いという構図を描きますが、世界を価値観で二分していてはこの戦争を終わらせることはできません。
 世界には多様な価値観の国があり、宗教の違いもある。それでも違う国同士が仲良くやっていこうというルールを定めたものが国連憲章です。ロシアによる侵略戦争を止めるため国連憲章を守れ、この1点で国際社会が一致団結するよう力を合わせていきましょう。
 弱肉強食と規制緩和万能の新自由主義によって、格差と貧困がつくり出されてきました。政治の責任でこの格差と貧困をなくす社会を目指しましょう。

命を守るためにあるのが政治だ

 大阪で医療崩壊が引き起こされコロナ死者が増えたのは偶然ではありません。府は去年の11月で高齢者施設のPCR検査をやめ、400床もの急性期ベッドを削減しました。維新政治の下で保健所職員が削られ、大阪市では2万件もの発生届けの入力漏れが起き、治療を受けずに自宅に放置される方が相次ぎました。
 政治は命に直結するのです。住民の命を守るためにあるのが政治。命最優先の政治を実現するため、日本共産党とたつみコータローを勝ち抜かせてください。

公文書改ざんは「戦争への道」に

 森友疑惑を巡り赤木さんが起こした裁判を、国は1億円の請求額を払って終結させました。公文書改ざんは、「私や妻が関与していたならば国会議員も総理大臣も辞める」と答弁した安倍さんの言葉から始まりました。私がこの事件にこだわるのは、権力者の都合で公文書が書き換えられる社会は、戦争への道だと考えるからです。かつて日本は大本営発表で国民に真実を知らせずに、あの無謀な戦争に突き進みました。再びそんな社会をつくっては絶対になりません。
 戦争か平和かが問われる選挙で、日本共産党が定数4の選挙で勝ち抜けなくてどうするのかという強い思いでたたかいます。維新政治にストップをかけ、不幸な人を増やすカジノを中止させましょう。最後までご一緒に力を合わせ大阪から政治の流れを変える、そういうたたかいをしていきましょう。

(大阪民主新報、2022年5月22日より)

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