「平和のつくり方」さぐる
共産党中央地区トークライブ 山下・たつみ氏ら参加
日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員、たつみコータロー前参院議員・大阪選挙区候補は15日、大阪市内で、同党大阪中央地区委員会主催のトークライブ「平和のつくり方」に参加。憲法を生かした平和外交と国連憲章に基づく平和の外交秩序の回復をと訴えました。
ウクライナへの侵略戦争が長期化し、民間人にも犠牲者が広がる深刻な実態を踏まえ、「なぜ子どもに戦争が起きるの? と質問された。どう答えればよいか」「戦争をなくすために市民社会は何ができるのか」などについてトークしました。
山下氏は、絵本『戦争のつくり方』の内容を紹介し、軍需産業と結び付いた政治によって戦争政策が遂行されている実態を詳述。武器輸出や非人道的兵器の禁止、軍縮を進めてきた国際社会の努力の一方、武器輸出禁止の原則をねじ曲げてきた日本政府の対応など時代に逆行する危険な動きを告発しました。
山下氏は、過去に繰り返された世界大戦など筆舌に尽くしがたい人類の体験と教訓に基づき、すべての国連加盟国に、領土保全・主権尊重・武力行使禁止を義務付けたのが国連憲章だと説明し、「平和の国際秩序を再構築するために、戦争放棄を定めた憲法9条を持つ日本が果たすべき責任は大きい」と語りました。
たつみ氏も、「国家間の戦争をなくすため、武器そのものをなくす努力が決定的に重要」と指摘しました。日本の国会議員に求められる最低限の資質は過去の侵略戦争を真摯に反省することだと語り、憲法9条改悪や軍備増強、核共有などを主張する自民や維新の動きを批判。これこそが世界と東アジアにとって大きなリスクになると強調しました。
基地のない平和な沖縄を実現する課題などの他、日本国憲法9条の世界史的意義、自衛権の賛否を巡る憲法学者の議論など多様な質問について活発に交流しました。
(大阪民主新報、2022年5月22日より)