自公維翼賛勢力か日本共産党か 対決構図鮮明に
参院選勝利へ共産党府委が活動者会議
公示日までに100万対話・70万支持拡大を
参院選の公示(予定)が22日に迫る中、日本共産党府委員会(柳利昭府委員長)は6日、オンラインで活動者会議を開きました。柳氏が第5回中央委員会総会(5中総)・参院選勝利全国決起集会(3日)の要点を報告するとともに、公示日を目指す「参院選大阪必勝大作戦」を提起し、大阪でのたたかいの方向を意思統一。経験交流では8人が活発に発言し、たつみコータロー前参院議員(参院大阪選挙区候補)も決意表明しました。
柳氏は、5中総決定に即して参院選での日本共産党の躍進の3つの意義を提示。第1は、平和がかかった選挙の下で、党躍進はウクライナ侵略に乗じた「力対力」の企てを止め、「外交による平和」をつくり出す最も確かな力になることです。
第2は、暮らしがかかった選挙の下で、物価高騰から暮らしを守り、新自由主義を転換して「やさしく強い経済」をつくる上でも、党躍進が切実で緊急だということ。第3は、困難や逆流を乗り越えて、市民と野党の共闘の前途を開く上で、党躍進が決定的です。
「ここには2つの新しい特徴がある」と柳氏。第1は、平和でも暮らしでも、維新が自民・公明以上の悪政の突撃隊の役割を果たす中で、これまでの「野党ポーズ」がとれなくなり、自公維の翼賛勢力がつくられていることです。
第2に、どの問題でも自公維の翼賛勢力と対決する明確な提案を持っているのが日本共産党だけになっているということ。柳氏は、大阪でも平和、暮らし、カジノの3つの対決点で「自公維の翼賛勢力対日本共産党・たつみの正面対決」の構図が鮮明になり、党への新たな期待が広がっていると述べました。
「参院選大阪必勝大作戦」を提起
その上で柳氏は、5中総決定を受けた「参院選大阪必勝大作戦」を提起。①「しんぶん赤旗」5・6月号外を残らず配布するなど、全有権者を対象にした大量政治宣伝で党の勢いを届ける②党支持を呼び掛ける担い手を増やす「折り入って作戦」を徹底し、大阪で公示日までに100万対話、70万支持拡大をやり抜く③質的にも量的にも強い党をつくり、選挙に勝利し、党の未来を開く④党機関、党支部・グループ、地方議員団が臨戦態勢を直ちに確立する――の4つの取り組みです。
経験交流での発言から
7倍のテンポアップやるしかない
「はてな」リーフをいつも携帯して
一人一人が足を踏み出せるように
綱領路線などの学習が活動の源泉
5中総徹底し綱領学んでたたかう
〇…「この選挙は対話が大事。(5中総が提起した組織活動の)7倍のテンポアップは、やるしかない。後援会では、小集会で躍進の意義を語り合い、『できることで一緒に選挙を』と呼び掛け、新たな担い手と行動を広げる」(女性団体のグループ)
〇…「参院選は市場原理優先、自己責任を押し付ける政治と職場を変える展望を開く選挙。チラシや、党綱領を知らせる「はてな」リーフをポケットやかばんにいつも携帯して、工夫して手渡している」(運輸職場党組織)
〇…「公園で開く集い『パークでトーク』や、『はてな(疑問)』に答える職場集会に党外からも参加。一つ一つの取り組みでつながりが広がっている。対話目標の達成へ、条件を生かして楽しんで選挙をたたかいたい」(吹田摂津地区・民間保育園支部)
〇…「(30~50代の)真ん中世代の党員が学んで考え、一人一人が選挙戦に足を踏み出せるよう、交流会に取り組んでいる。仕事や子育てで忙しい真ん中世代の思いに心を寄せ、丁寧に働き掛けてこそ、党の未来が開ける」(堺地区・稲月直江副委員長)
〇…「5月17日に得票目標を達成し、さらに広げている。支部には高齢や病気などで対話が困難な党員が多いが、「マイ名簿」を活用し、親戚や知人、家に来るヘルパーさんにも声を掛けている。活動の源泉になっているのが綱領路線などの学習」(枚方交野地区・香里園地域支部)
〇…「支部会議を対面で毎週開くことを重視し、4中総(昨年11月)後、3人の民青同盟員が入党。新入党者の『何かやりたい』という思いを生かし、シール投票宣伝で対話。支部会議で学び合い、次の行動につなげたい」(青年支部)
〇…「大逆流を押し返す奮闘が前向きの変化をつくり出している源泉は、支部と共に幹部会報告(4月)の徹底と入党の訴えを行ってきたことにある。5中総を徹底し、綱領を学んでたたかい、党を鍛え、成長させて勝利を勝ち取りたい」(田中裕子・八尾市議)
〇…「支部の宣伝中に『軍拡の大合唱で怖い。共産党に頑張ってほしい』と話し掛けてきた支持者が、自分の家族に支持を呼び掛けることに。5中総決定の内容を実践でつかみ、つくり出した経験も広げて支部を励まし、総決起をつくる」(東大阪地区・甲田求委員長)
(大阪民主新報、2022年6月12日より)