暮らし守れ カジノストップ ジェンダー平等
日本共産党躍進・たつみ勝利で実現を
参院選での日本共産党躍進とたつみコータロー大阪選挙区候補勝利で、暮らし守れ、カジノ大阪誘致ストップ、ジェンダー平等社会実現をと、候補者と支援者らが宣伝を繰り広げました。
物価高騰に悲鳴 「政治は何してる」「泣きたい気分」
消費税減税を今こそ たつみ大阪選挙区候補ら 商店街で宣伝
日本共産党の、たつみコータロー参院大阪選挙区候補は2日、大阪市北区の天神橋筋商店街と、同市東住吉区の駒川商店街で、地元支部・後援会員らと練り歩いて支持を訴えました。西田さえ子、山本のりこ両比例候補、清水忠史前衆院議員も共に訴えました。
商店主「先行き見えない」
「値上げしたくないけどもう限界。小麦の価格がなぜこんなに上がったのか。政治は一体何をしているのかと言いたい」(パン店)、「もうどうしたらええんよと泣きたい気分です。コロナが落ち着きお客さんが戻ってきたかと思ったら物価高で逆戻り。売上は伸びません」(乾物商)、「電気代の値上げはきつい。調理用のガスは止められないので、エアコンを弱めに設定。客はどんどん減っていて、先行きは見えません」(居酒屋)など悲鳴の声が続きます。
苦境を訴えるのは買い物客も同じです。
消費者「不安増すばかり」
「2カ月分振り込まれた年金は、1カ月分の生活費に消えます」と商店街で買物をしていた女性がため息をつきました。食料品値上げが続き財布のひもが固くなっています。今晩のおかずは半額シールのついたサバの切り身2つ。「積み立てなどの貯蓄を解約して毎月の赤字を埋めていますが、老後の不安は増すばかり。消費税を下げてほしい」と訴えました。
「値札が気になって先週は牛肉を諦めて豚肉に、今日は鶏肉にしました」「小さい子どもと一緒なので買い物は車ですが、ガソリン代がびっくりするほど高いです」などの声がありました。
アベノミクスを転換しよう
「皆さんの1票で物価高から暮らしを守る選挙にしよう」。そう呼び掛けたたつみ候補は、岸田政権は物価高に何ら打つ手がないと指摘し、「金融緩和政策を続けて一部の大企業に利益を集中させる政策を転換しよう」と強調しました。
たつみ候補は、軍事費2倍化や「9条改憲」の狙いを批判するとともに、「核共有」議論を公約する日本維新の会の動きを批判し、「世界が平和になる唯一の方法は、すべての核兵器を廃絶することだ」と強調し、憲法9条を生かした平和外交を目指す共産党を伸ばしてほしいと訴えました。
たつみ候補は、大阪カジノ計画を巡り、夢洲の土壌改良に数千億円の負担が必要で、カジノ業者ではなく大阪市の公金が投じられようとしていると批判。「カジノの利益はお客さんの『負け』。地域の商店街で使われるはずのお金がカジノに吸い上げられれば大阪経済にとってマイナスです。大阪は商店街と商人の町、ものづくりの町であり食い倒れの町。大阪をギャンブルの町にしないためカジノ反対の1票を日本共産党に託して下さい」と呼び掛けました。
カジノいらない
共産党躍進とたつみ勝利でまともな経済政策進めよう
西田比例候補・宮本衆院議員らが訴え
参院選での日本共産党の躍進、大阪選挙区での、たつみコータロー候補の勝利で「大阪にカジノはいらない」の審判を下そうと、日本共産党府委員会は3日、大阪市内3カ所で街頭宣伝を行いました。
現職は全員がカジノ推進派
カジノを核とする統合型リゾート(IR)の大阪誘致を巡っては、誘致計画を国が認可するかどうという段階に入っており、参院選でも大阪の大争点になっています。大阪選挙区選出の自民、公明、維新の現職は、2016年のカジノ解禁法にも、18年のカジノ実施法にも全員賛成しているカジノ推進派。これに対して、たつみ氏は現職当時、実施法が強行された本会議で反対討論を行うなどカジノ断固反対を貫いています。
参院選の中で自民、公明、維新の現職は政見放送や選挙公報、街頭演説などでカジノやIRに一切触れていない中、たつみ氏は党派の違いを超えて「カジノ反対」の願いを託して下さいと訴え続けています。
大阪市天王寺区のJR天王寺駅前の宣伝では、西田さえ子参院比例代表候補、宮本岳志衆院議員も訴えました。
西田氏は、カジノ事業者が大阪のカジノ客の2%がギャンブル依存症になると認めていることを示し、「カジノ客として狙われているのは地元・大阪の人間。家族や友人、恋人たちにギャンブル依存症が増えて、どうして大阪が成長するのか」と批判。消費税減税や賃上げ、社会保障の充実 などを掲げる日本共産党が伸びてこそ、大阪に 活気を取り戻すことができると力説しました。
府民の意思を示すチャンス
宮本氏は、自分が育った岸和田市の春木にかつて競馬場があり、あり金を競馬につぎ込んだ大人が、当時小学生だった宮本氏に帰りの電車代をせびってきたと証言。「賭博でどんなにお金が動いても、1円も新しいものは生まれない」と強調し、「大阪の経済をまともに考えるなら、『やさしく強い経済』を提案する日本共産党と、たつみ候補に願いを託して下さい」と訴えました。
各分野の後援会からは、「国は大阪へのカジノ誘致計画をまだ認可していない。参院選は、カジノ反対の府民の意思を示すチャンス。カジノ推進派の自公維に退場の審判を」(女性後援会)、「カジノより、誰もが8時間働けば人間らしく生きられる社会こそ実現しよう」(労働者後援会)などの訴えがありました。
ジェンダー平等
性別にとらわれず国民誰もが個性を発揮できる社会に
山本比例候補らがリレートーク
日本共産党大阪府女性後援会が3日夕、大阪市浪速区の繁華街で街頭宣伝。山本のりこ比例候補が市民と共にリレートークし、「性別にとらわれず国民誰もが自由に個性を発揮でき、人として尊厳が守られる社会を実現しよう」と、たつみコータロー大阪選挙区候補と日本共産党への支持を訴えました。
多様性尊重する自由な社会
山本候補は、痴漢の根絶や性暴力をなくすための法整備や、男女賃金格差の解消と合わせ、長時間・過密労働を是正するなど、男性も育児を担えるような環境整備が必要だと指摘。自民党の内部会合で性的少数者(LGBTなど)への差別的内容が書かれた資料が配布された問題に触れ、「古い価値観に縛られた政治をみんなの力で変えましょう。国民誰もが個性を花開かせ、多様性を尊重し合える自由な社会へ力を合わせましょう」と訴えました。
シールアンケートでは、通行人が次々と足を止め、対話の輪が広がりました。会社員の女性は「消費税も10%になり物価高も心配。だったら賃金上げてよと言いたい」と話し、別の女性は「ギャンブル施設ができて、庶民の温かい町というイメージが崩れていくのは嫌」と言いました。
年配の男性が「痴漢被害をなくしたい」にシールを張ると、別の若い男性も「痴漢は最悪の犯罪」と語りました。
働く人の願いが届く政治に
リレートークで看護師は、「効率優先で病院再編や病床削減を進める政治を変えて、医療や社会保障の現場で働く人たちの願いが届く政治と社会に」と話しました。印刷会社で働く女性は、派遣など不安定雇用の女性や仕事を掛け持ちするシングルマザーの苦境を語りました。学童保育指導員の女性は、子どもたちの発達を支える学童保育へ予算拡充が必要と指摘。「平和と人権、民主主義を守れと頑張ってきた日本共産党を伸ばし憲法が生きる社会を目指しましょう」と呼び掛けました。
政治が真剣に向き合うこと
党府委員会副委員長・ジェンダー平等委員会責任者の渡部結さんは、「日本の政治は、ジェンダー平等社会という課題に真剣に向き合ってこなかった」と語り、家庭内や学校、職場などあらゆる場面で差別や人権侵害が繰り返されてきたと指摘。同性婚を認めない民法などの規定を「合憲」と判断した大阪地裁判決に触れながら、「多様性を認め合える社会をつくるため、政治に決意が求められている。私たちの1票で、誰もが持つ幸福追求の権利が保障される社会を実現しましょう」と呼び掛けました。
(大阪民主新報、2022年7月10日より)