日本共産党参院大阪選挙区候補　わたなべ結さん駆ける

若者憲法集会が呼び掛けた「戦争法案反対」の渋谷デモには3500人が参加し、繁華街にあふれる市民の注目を集めました。大阪の若者たちと一緒に「絶対反対」とコールするわたなべ候補＝14日、東京都渋谷区内

　「戦争法案反対」の世論が急速に広がり、日本列島各地で集会やデモ、宣伝行動が繰り広げられ、「たたかいの潮目が変わった」ともいわれる14日から15日にかけ、日本共産党のわたなべ結参院大阪選挙区候補は大阪の青年たちと共に、東京での一連の行動に参加しました。「戦争法案を許さない大阪の皆さんの声を政府に届け、全国のたたかいのエネルギーを体に詰め込みたい！」と、若者の集会や国会前行動、議会傍聴にと駆け回ったわたなべ候補に同行しました。

内閣府に訴え

民青同盟の田中悠委員長らと共に内閣府に安倍首相への要望書と「手紙」を手渡すわたなべ候補＝15日、内閣府

　わたなべ候補は14日午後、世田谷区内で開かれた「若者憲法集会」（同実行委員会主催）の全体集会に続き、渋谷区内のデモに参加。15日午前には衆院第１議員会館内での国会要請事前集会の後、内閣府要請に向かい、安倍晋三首相への要望書と、全国１５０５通の「安倍首相への手紙」＝別項＝を手渡しました。
　大阪で「戦争法案反対」の街頭演説をしていると、中学生や高校生たちが真剣なまなざしで応えてくれるというわたなべ候補。「未来を担う若者たちの思いを大事に伝えたい」と上京の意気込みを語っていました。
　わなたべ候補は、大阪市の住民投票（５月）は、橋下徹大阪市長が安倍首相・官邸の力を借りることと引き換えに改憲に協力すると公言するなど、国政にも重大な影響を与えるものだったと発言。「大人の責任が問われています。憲法は国民のものであり、安倍首相や国会議員は順守する義務がある」と訴えました。

座り込み初日

国会前の座り込みに合流したわたなべ候補。あいさつしているのは日本共産党の畑野君枝衆院議員＝15日、国会前

　14日には「戦争させない・９条守れ！総がかり行動実行委員会」が実施した国会包囲行動には２万５千人が結集。「戦争法案」を審議する衆院安保法制特別委員会が開かれた15日は、同実行委員会が呼び掛けた連続座り込み行動の初日でした。
　わたなべ候補は若者らの事前集会と内閣府要請の合間、正午すぎに座り込み行動に駆け付け、全国からの参加者と共に「戦争法案絶対廃案」と国会議事堂に向けて唱和しました。
　午後４時20分から特別委員会で日本共産党の赤嶺政賢議員が質問に立ちました。衆院第１委員会室には終日、多くの傍聴希望者が多数詰め掛け、時間制で入れ替えになったほど。わたなべ候補は傍聴席とモニター中継で見届けました。

廃案しかない

　赤嶺氏は、政府の統一見解（９日）で、集団的自衛権行使に関する憲法解釈を「違憲」から「合憲」に変えた理由に挙げている「安全保障環境の根本的な変容」について質問しました。政府は中東・ホルムズ海峡の機雷掃海を集団的自衛権行使の具体例としています。
　赤嶺氏は、機雷封鎖に言及してきたイランと米国との関係改善などが前進し、機雷封鎖や掃海の可能性は低くなっていると指摘。「『根本的変容』は全部うその説明。解釈変更は現実の国際政治と無関係に行われたものだ」と批判しました。
　中谷元防衛相は「安全保障とは万が一を考えるもの」などの答弁に終始。何のために「戦争法制」をつくるのか、「立法事実そのものがない」と断じた赤嶺氏の論戦を見届けたわたなべ候補は、「戦争法案はいよいよ廃案しかありません。大阪で世論をさらに広げ、安倍政権を追い詰める先頭に立ちたい」と決意を語りました。

（大阪民主新報、2015年6月21日付より）