2022年08月20日
不戦の思い 全人類に
京橋空襲被災者慰霊祭開く
第68回「京橋駅空襲被災者慰霊祭」(主催・同世話人会)が14日、JR京橋駅南口そばにある慰霊塔前で行われ、遺族や市民ら約200人が参列しました。日本共産党の宮本岳志衆院議員、清水忠史前衆院議員も出席し、祈りを捧げました。
アジア・太平洋戦争の終戦前日の1945年8月14日、米軍のB29が大阪城内の陸軍造幣廠を爆撃しました(第8次大阪大空襲)。その際、当時の国鉄城東線京橋駅とその周辺に数発の1㌧爆弾が投下され、駅周辺は焦土にとなりました。犠牲者は500人とも600人ともいわれます。47年に慰霊塔が建立。55年から毎年8月14日に慰霊祭が行われてきました。
世話人会の寺西忠幸会長(93)はあいさつで、「戦争ほどむごいものはない。私どもが平和を願い、世界で唯一の被爆国の国民として、戦争は絶対してはいけないと叫び続けなければならない」と語りました。
新婦人都島支部が千羽鶴を奉納。事務局長の西村園江さん(71)は、「十年以上前から毎年奉納しています。ウクライナ戦争を受けて憲法9条を変える動きがある中、地元で起きた悲惨な出来事を、孫子の代はもちろん、全人類に伝えていきたい」と話していました。
(大阪民主新報、2022年8月21日号より)