おおさかナウ

2022年09月10日

統一協会も自民党も倒したい
つぼ、宝石、日韓トンネル、祈祷
統一協会に約2億円献金

 

 日本共産党の宮本岳志衆院議員と辰巳孝太郎元参院議員はこのほど、統一協会に約2億円の献金をさせられたAさん(90)から被害の実態を聞きました。

被害を語るAさん(右)の話を聞く宮本衆院議員、辰巳元参院議員

共産党の宮本氏・辰巳氏 被害者から聞き取り

 Aさん宅は裕福な家庭ではありませんでしたが、バブルで土地が高騰した90年代に住んでいた家を売り、億単位のお金が入って新居を建てました。

断れば永遠に苦しむと脅されて

 そんなAさんに十数年前に近づいてきた協会は、Aさんから家族についての悩みを巧みに聞き出し、原因は先祖の怨(うら)みにある、彼らを苦しみから解き放てば、あなたと一緒に天国に引き上げられると語り、つぼから始まって、宝石、韓国・ソウルの本部建設費用、日韓トンネル、祈祷、先祖解怨(かいおん)、韓国研修など、10年間で2億円近く献金させました。
 「最初のつぼは500万円。それまで10万円までの買い物しかしたことがなかったので、銀行に行った時は手が震えた」とAさんは言います
 断れば、「それがサタンだ。サタンに負けたら、先祖もあなたも永遠に苦しむことになる」と脅され、「今すぐ現金を出して来い!」と 車で銀行まで連れて行かれたり、保険の解約をさせられたりしました。払い終わると、「これで救われる」と言われるという繰り返しでした。

A氏から協会が借金することも

 願いごとを書く祈願書は1枚1~2万円。200枚近く書かされ、「これ以上お願いすることが思い浮かばない」と同じことを何度も書きました。
 協会がAさんから借金することもあり、合計800万円に上りましたが、返済されたのはその一部で、残りは韓国の本部建物の建設費用への献金に回されました。本部に名前を刻印するからと、家族全員分、1人に付き160万円払わされました。

日韓トンネルには1200万円を寄付

 文鮮明が提唱した日韓トンネル建設費用として1200万円近く寄付させられ、「これで4メートル分掘削が進む」と言われました。
 4つの「宝石」に合計1千万円以上かけましたが、高級ブランド専門店に売りに行くと一円にもなりませんでした。
 聞き取りの途中、Aさんは何度も「だまされた」という言葉を口にしました。宮本議員は、「その時、私たちと出会ってくださっていたら、ここまでの被害にはならなかったと思います。申し訳ない」と言い、辰巳氏と共に、「一貫して統一協会のことを追及してきた党として、被害者救済、政治との癒着の追及に全力挙げたい」と語りました。
 協会は、Aさんの息子Bさんからの返金要求に対し、何回にも及ぶやり取りの末、総額の一部の返済を了承しました。しかし確定後も、返済額を「まけてほしい」と減額を求める始末でした。

恐喝団体なのに宗教団体と認可

 Bさんは、「彼らは恐喝団体。渋々でも返金に応じるのは、自分たちの非を認めているからです。彼らを宗教団体として認可している政府ともども許してはならない」と話します。
 Bさんは、協会の集まりに行って、「安倍さんも応援してくれている」「選挙ではもちろん自民党」という話をよく聞いたと言います。
 Aさんはきっぱりこう言います。
 「統一協会も自民党も倒したい」

(大阪民主新報、2022年9月11日号より)

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