おおさかナウ

2022年09月17日

やめろ『国葬』・カジノ!手を切れ統一協会!
大阪革新懇が緊急シンポ

 進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)が10日、緊急シンポジウム「やめろ『国葬』、カジノ!手を切れ統一協会!」を大阪市都島区内で開きました。安倍晋三元首相の「国葬」や統一協会と自民党政治との癒着、物価高や新型コロナへの対応の無策などで岸田政権の支持率が急落する中、「国葬」や統一協会問題、カジノ誘致などの問題で討論し、大阪での市民と野党の共闘をいっそう発展させようと企画されたもの。会場には46人が参加し、ユーチューブの生中継は55カ所で視聴されました。(シンポジウムの動画は大阪革新懇のホームページで視聴できます)

日本共産党・立憲民主党・社民党が討論

 大阪革新懇代表世話人で阪南大学教授の桜田照雄教授の進行で、日本共産党の宮本岳志衆院議員、立憲民主党府連代表の森山浩行衆院議員、社民党の大椿裕子副党首が発言しました。

安倍政治のうみが噴出

 宮本、森山、大椿の各氏は、「国葬」や統一協会、カジノの問題で野党は一致し、共闘して頑張っていると異口同音に語りました。
 宮本氏は、安倍元首相の「国葬」は憲法違反で断じて許されないとし、「安倍政治のうみがいま噴出している」と強調。「森友」「加計」疑惑追及の先頭に立ってきた者として、安倍政治を総決算し、審判を下していきたいと語りました。
 森山氏は「迷っている人にどう説得するかも重要」として、安倍家の葬儀そのものはすでに終わり、「国葬」の内容は内閣と自民党の合同葬と変わらないのが政府の説明だと紹介。「今からでも看板を掛け変えて、(他の首相と同じ扱いの)合同葬にすればどうか」と問い掛けることが必要だと述べました。

民主主義を築く底力が

 大椿氏は「立憲民主党、日本共産党、れいわ新選組と共に、社民党も野党として国会の中で頑張っていく」と表明。大阪でカジノの是非を問う住民投票の実現へ21万の署名が集まり、「国葬」反対で自主的な運動が起きるなど、「『これでは駄目だ』と、民主主義を築く底力がレベルアップしていると感じる」と語りました。

「対決」してこそ「提案」

大阪革新懇が開いた緊急シンポジウム=10日、大阪市都島区内

 参加者からは「政権交代を展望して野党共闘をグレードアップする方向は?」との質問も出ました。
 宮本氏は「野党共闘を前進させる上で障害になっている問題を乗り越えていく、一致点で力を合わせた活動が重要」と指摘。「野党」を名乗りながら野党を分断する維新などの勢力とは正面からたたかい、間違った政治と「対決」してこそ、国民の立場で道理ある「提案」ができると力説しました。
 シンポジウムでは富田林革新懇、おおさか市民ネットワーク、職場革新懇連絡会の代表が「国葬」や半旗の掲揚など弔意強制に反対する取り組みや、カジノ誘致反対の運動などについて報告しました。

野党が共同街宣 革新懇が主催


(前列左から2人目より右へ)日本共産党の宮本、社民党の大椿、立憲民主党の森山の各氏が勢ぞろいした街頭宣伝=10日、大阪市都島区内

 シンポジウムに先立って大阪革新懇が10日、大阪市都島区のJR・京阪京橋駅前で行った共同街頭宣伝には、日本共産党の宮本氏、立憲民主党の森山氏、社民党の大椿氏が勢ぞろいし、阪南大学の桜田教授も訴え。「国葬」の中止、統一協会と自民党政治との癒着の徹底追及、カジノ反対で力を合わせようと呼び掛けました。
 足を止めて聞いていた大阪市城東区の男性(76)は、「統一協会と深い関係だった安倍氏のために、私たちの税金で『国葬』をするのは大反対だ。維新は何もしてくれない。『国葬』に反対したが強行されたのでは駄目。やめさせるまで頑張ってほしい」と怒りを込めて話しました。

(大阪民主新報、2022年9月18日号より)

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