おおさかナウ

2022年09月24日

世代的継承を軸に党勢拡大の成功へ
変化する国民、新しい層に
石目を向け、足を踏み出そう
日本共産党府委員会が学習交流会

 日本共産党大阪府委員会が13日、同党中央委員会組織局員の和田一男氏を講師に迎えて、「真ん中世代(世代的継承)を中軸とした党づくり学習交流会」を、大阪市天王寺区内の府委員会事務所とオンライン併用で開きました。

党中央組織局 和田一男氏が講演

 同党は第6回中央委員会総会(6中総、8月1~2日)で決めた「党創立100周年記念、統一地方選挙勝利・党勢拡大特別期間」(ことし12月まで)の取り組みで、「真ん中世代」といわれる30~50代の入党者が半数以上となるよう、党活動の世代的継承を中軸とした党勢拡大に全力を挙げています。
 和田氏は、6中総と第28回党大会(2020年1月)の第二決議(党建設)は、党活動の自己改革と世代継承にとって非常に大事な決定であり、「新自由主義の〝自己責任社会〟の下で党内外の方々との関係や党員同士の関係をどう築いていくかが、世代的継承にとって大きな意味を持つ」と述べました。

世代的継承に取り組む土台

日本共産党中央組織局の和田一男氏を講師に開かれた学習交流会=13日、大阪市天王寺区内

 6中総で、党への支持を広げる「担い手」をつくる「折り入って作戦」が「国民と共に政治を変える」という党綱領路線に基づく「選挙活動の大道」だと強調された意義を語りました。
 全国各地の経験から、「しんぶん赤旗」読者や党支持者と、日常的にも選挙本番でも、相手の生活の苦労、党への思いなどをよく聞き、政策と綱領を語り合い、「相手の顔が思い浮かぶ信頼関係」を築くことで、「共に政治を変える仲間」の輪が広がっていると強調。「これは、支部が世代的継承に取り組む土台になる」と述べました。
 和田氏は昨年秋の総選挙や、ことし7月の参院選で「真ん中世代」や若い世代が日本共産党に新たな注目や関心を寄せ、シール投票やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の発信はじめ、各地で広がった双方向の宣伝・対話や要求運動などを紹介。「変化する国民、新しい運動、新しい層に目を向け、足を踏み出そう」と提起した第二決議を指針に、選挙活動や党建設に取り組むことが求められると語りました。

初心と可能性が生きる党に

 和田氏は、党員拡大は目前の統一地方選勝利の土台をつくるだけでなく、国政選挙、党綱領路線の実現へ、党づくりの遅れの打開が党と現在の未来にとって「文字通り死活的課題」(6中総結語)だと強調しました。
 党中央の反省に立って、世代的継承を全面的に位置付けたのが第二決議で、党員拡大と党づくりの要は、「一人一人の党員の初心と可能性が生きる党」になることだと強調。新しい「入党呼び掛け」パンフレットを活用するなど、すべての支部が入党の働き掛けを進めるとともに、「楽しく元気の出る支部会議」や50代以下の世代が生き生き活動できる党づくりを進める留意点などを明らかにしました。

共に学び、成長する姿勢を

 最後に、党機関と支部が6中総と第二決議に学んで世代的継承に踏み出し、党と接点のある50代以下の世代と対話し、「集い」に誘い、入党を働き掛けることなどを提起。対話は党員拡大、50代以下の党員の活動参加では「共に学び、共に成長する姿勢」が大切で、取り組みを会議で交流し、活動を積み重ねようと呼び掛けました。
 学習交流会では大阪中央、阪南、堺の3地区委員会が「真ん中世代」の党員拡大や党活動の経験を報告しました。
 閉会あいさつで柳利昭府委員長は、国民との結び付きを大切に、党としての結び付きに発展させ、入党を働き掛ける努力は「ひと続きのものだ」と強調。大阪でも各地区で努力が始まっており、府委員会として交流を強めて知恵と力を発揮し、「特別期間」を成功させたいと語りました。

(大阪民主新報、2022年9月25日号より)

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