おおさかナウ

2022年10月01日

日本共産党大阪府委員会の「主張」
大阪の市民と野党の共闘を
広く大きくすすめるために

 

 9月10日、大阪革新懇が主催した緊急シンポジウム「やめろ『国葬』・カジノ! 手を切れ統一協会!」は、立憲民主党の森山浩行衆院議員、日本共産党の宮本たけし衆院議員、社民党の大椿裕子副党首――大阪の立憲野党がそろい、共通する緊急課題をテーマに、熱心で、和気あいあいの議論を交わしました。参加者からは「野党共闘再構築は大阪から」の声が聞かれました。
 これに先立ち9月4日投票の交野市長選では、1万の署名(府的には「100万」に匹敵します)をあつめた「ゆうゆうバス廃止反対」や「小中学校統廃合反対」で手をつないだ市民共同の力で、自民・公明などが推す現職市長を打ち破りました。
 参院選後の政治的様相が大きく変化するなかで、大阪での「市民と野党の共闘」を新たに発展させようという意気込みは、『時代(とき)をつないで 大阪の日本共産党物語』出版記念会でゲスト・スピーチした社民党府連代表の長崎由美子さん、前衆院議員の村上史好さんからも、こもごも語られました。
 「自公政権による逆流」と「維新政治による逆流」に直面する大阪で、この政治を変えるためには「市民と野党の共闘」しかないと、私たちはこの7年来さまざまな活動を積み上げてきています。
 その重要な一コマとして昨年の総選挙では、19ある小選挙区のほぼ半分で立憲民主党との「候補者一本化」もおこないました。
 この経験から、各種選挙でも、「とにかく候補者一本化を」との声も聞かれます。
 しかし、「市民と野党共闘」の何よりの眼目は国政でも、大阪の地方政治においても、「府民多数派」をいかにきずき「自公政権転換」「維新政治転換」を実現するかということにあり、これをどうやってなしとげるかにあります。
 私たちは、①何よりも要求に根差し、一致する「共通課題」「共通政策」を鮮明にし、②要求と政策にもとづく草の根からの運動をおこし、一致点での共同を広げる独自の努力をすすめ、営々と多数派をきずく努力をすすめる、③「野党共闘」の大義と魅力を広げつつ、「共闘」を妨げるさまざまな攻撃とたたかうことを提起しています。
 また自公政権を転換する「野党連合政権」への道と大阪での「維新政治転換」のための共闘を大阪では、それぞれ太く推進する大事さも強調してきました。
 交野市長選結果も、大阪市の住民投票で2度にわたって「都構想ノー」の審判を下したのも、こうした市民共闘を広く、大きくすすめたことによるものです。
 こうした草の根の世論と運動の広がりがあってこそ、市民と野党の共闘が発展し、政党間での協議、合意を加速することができます。
 こうした方向での努力を強め、「市民と野党の共闘」をもっと広く、大きくすすめようではありませんか。
 日本共産党は、こうした市民と野党の共闘をすすめるためにも、最大のカギとして党の政治的、組織的力量を強化することだと肝に銘じてとりくみをすすめています。いますすめている「党創立100周年記念、統一地方選挙勝利・党勢拡大特別期間」の成功は、この点でも決定的です。
 共闘を「相手待ち」ではなく、みずから主導的に切り開くためにも、さまざまな働きかけを広げ、市民の間での世論と運動の強化と一体に「特別期間」の成功に力を尽くしましょう。

(大阪民主新報、2022年10月2日号より)

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