2022年10月29日
大阪民主新報に見る
統一協会(勝共連合)とのたたかい⑤
スパイ防止法の署名・カンパ
勝共連合(統一協会)による反共謀略の背後にある自民党との関係についての報道は続きます。
1979年2月3日付では、「勝共しゅん動 地方選に照準あわす 自民・反動の別動隊として」の見出しで、新年から動きを強めたことを報道しています。
府内各市役所を訪れたり、戸別訪問を繰り返し、人形やばんそうこうなどの販売を行うとともに、スパイ防止法(機密保護法)制定の署名を求め歩き、募金を訴え。インチキ募金を集めている団体として正体が見破られると、居直ったり、「共産党に監禁されている」と110番に電話し警察を出動させたり、交番に駆け込んだりしたことなどを伝えています。
共産党堺・泉北地区委員会(当時)が「あなたの家にこんな署名、押し売りは来ていませんか」と勝共連合の正体を暴露した「赤旗読者ニュース」を発行し、堺市内で宣伝カーを出して「勝共連合の押し売り、インチキ募金にだまされないようにしましょう」と市民に呼び掛けたことも紹介。市民から、「勝共とは知らず署名した」「もっと早く宣伝してくれればよかったのに」などの電話がかかったと伝えています。
自民党は翌80年4月、スパイ防止法案第1次案を、84年に第3次案を発表し、85年には自民党所属議員が衆議院に議員立法として提出しますが、反対運動が高まる中、国会で審議未了で廃案となりました。
(大阪民主新報、2022年10月30日号より)