参院選まで1年 〝大阪の願い〟を国政へ
「結キャラバン」スタート
参院選大阪選挙区候補
わたなべ結さん大阪を駆ける
来年夏の参院選まであと1年となる中、日本共産党のわたなべ結参院大阪選挙区候補(府青年学生委員会責任者)が府内自治体を巡る「戦争法案廃案・参院選勝利めざす『おおさか・結キャラバン』」が始まっています。わたなべ候補が要求運動に取り組む人たちや自治体首長などと懇談するほか、地元で粘り強く活動する党支部や後援会の人たちと宣伝や小集会に取り組むもの。わたなべ候補は「戦争法案を必ず廃案に」「私たちの願いを国政に届けてほしい」などの熱い期待を受け止めながら、大阪から政治を変える共同を広げようと奮闘しています。
結さんと未来語ろう
熊取の党支部が「つどい」
7日のキャラバンでは熊取町で、地元後援会が「わたなべ結さんを囲んで日本の未来を語る会」を銘打った「つどい」が開かれました。
ギター伴奏で「大きなうた」(中島光一作詞・作曲)を参加者で合唱して開会。一緒に歌ったわたなべ候補は自己紹介の中で、「世界の人々とつながりたい」と大阪外国語大学に進学し海外経験も重ねてきたことや、反戦平和を貫く日本共産党に共感して18歳のときに入党を決意し、衆院大阪3区で2回にわたって候補者としてたたかい、ブラック企業の無法や橋下・維新の会の市民サービス切り捨てなどに住民や若者たちと一緒に声を上げてきたと語りました。
参加者からは「『18歳選挙権』が実現した中で、わたなべさんには、高校生たちの『お姉さん』的存在として頑張ってほしい」「年金は減っているのに、介護保険料は上がっている。10円の負担でも大変。こんな政治を変えてほしい」「私は1945年1月生まれ。祖母にとっては初の女の子の孫で、戦後ひな人形を買ってくれた。『戦争が終わり普通の日常が帰ってきてうれしい』と祖母から聞かされて育った。若い方が候補者として頑張ってくれるのはうれしい」などの声が寄せられました。
わたなべ候補は「結」という名前に、「仲間と手をつなぎ、どんな困難も乗り越える」「大事なものを未来につないでいけるように」との願いが込められていることを紹介しながら、「大阪を駆け巡って、人生の先輩の皆さん、若い世代の思いや声を吸収して頑張りたい」と決意を語りました。
会場になったのは、党員の青淵昭二郎さん(66)の自宅リビング。昨年7月に安倍政権が集団的自衛権行使容認の「閣議決定」を強行して以来、毎月1回「平和を愛するリビング歌声喫茶イン熊取」を続け、ことし4月のいっせい地方選では江川慶子熊取町議の必勝へ「囲む会」も開きました。
今回の「つどい」は、「わたなべ候補が南泉州に入るなら、ぜひわが街で『つどい』を開きたい」と青淵さんらが急きょ計画しましたが、主催側の予想を上回る21人が参加しました。
一連の取り組みを通じて出会った地域の人たちにも案内したところ、「約半数が党外からの参加者で、地域でも新しい結び付きが育っています」と青淵さん。江川町議も「戦争法案反対の駅頭宣伝では、若い人たちから強い反応が返ってきています。わたなべ候補と心一つに、熊取でもたたかいを強めたい」と話しています。
「共産党しかない」戦争法案で期待の声
初日の7日には岬町の南海みさき公園駅での早朝駅頭宣伝から始まり、阪南市では日本共産党女性後援会、「男里川・山中河源流(水源地)に計画されている産業廃棄物処分場の撤回を求める市民の会」と意見交換。田尻町の原明美町長とも懇談しました。
午後からは泉南市に向かい、「あじさい寺」で知られる真言宗・長慶寺に住職の松永雄重さんを訪ねました。松永さんは昨年結成された「泉南市九条の会」の呼びかけ人の一人で、6月には同寺で「戦争体験を聞く会」が開かれています。
松永さんは、戦時中は憲兵に絶対逆らえず、「戦争に勝つか、負けるか」と聞かれても「勝つ」と言わなければならなかったことを紹介。「安倍首相は戦争の怖さを知らない。戦争ほどむごいものはなく、人間は動物以下になる。(時の為政者の)言いなりになってはいけない。戦争反対を言うのは共産党だけ。(参院選に)出るからには必ず通ってほしい」と期待を語りました。
わたなべ候補は、「自民党の中にも戦争を体験した長老の方は安倍政権のやり方を批判しています。私はいま34歳。ご住職はじめ体験者のお話を聞いて、受け継いでいく役割があると思っています。憲法9条を守り、若い人たちを絶対に戦争に送らせません」と話しました。
泉南市では竹中勇人市長と懇談。同市の海岸で産卵が確認されたウミガメの話題や観光活性化などについて意見交換しました。
(大阪民主新報、2015年7月19日付より)