輝け憲法 止めよう軍拡 平和・暮らし守る社会へ
総がかり集会に3千人
憲法公布記念日の3日、「かがやけ憲法!平和といのちと人権と11・3おおさか総がかり集会」(実行委員会主催)が大阪市北区の扇町公園で開かれ、約3千人が参加しました。
政治と統一協会との癒着が
大阪憲法会議・共同センター幹事長の丹羽徹龍谷大学教授が開会あいさつし、「政治と宗教」「政治とカネ」を巡るゆがんだ構図の下、憲法の理念が脅かされ、平和と暮らしを破壊する悪政が進められたと指摘。憲法を生かす政治と社会を目指す取り組みを広げていこうと呼び掛けました。
誰もが平和に暮らせる社会
同志社大学大学院の岡野八代教授はスピーチで、「文化の日」を巡るいくつかの解釈論にも触れながら、日本国憲法はすべての国民が幸福にその人らしく生きる権利を保障していると強調。「文化」を豊かにしていくために、誰もが平和に暮らせる社会を実現し、誰もが個性にあふれ、未来への夢を形にできる社会を実現することだ」と語り、基本的人権が尊重され、国民誰もが文化を享受し、暮らしが守られる社会を目指そうと訴えました。
日本国憲法は私たちの願い
岡野氏は、「文化を破壊する最悪の行為が戦争だ」と語り、国家による戦争政策は人間の多様性を否定し、国のために利用できない人を排除すると指摘。「戦争放棄を定めた日本国憲法は、誰であっても市民に武器を向けないでほしいという私たちの願いに他ならない」と強調。敵基地攻撃や「抑止力」などの主張の問題点を述べ、「戦争をしてはいけない、国民・市民を1人として殺してはいけないと胸を張って世界で訴えてくれる政治家を、議会に代表として送り出そう」と呼び掛けました。
平和や暮らしをテーマに岡野氏と若者2人がトークセッションし、労働組合に所属する女性は、勤務条件の改善と共に、職場におけるジェンダー平等の実現が重要な課題だと指摘。平和運動に取り組んでいる男性は、貧困や差別など社会矛盾の根源に、新自由主義政策がもたらした矛盾があると述べ、平和的生存権を保障する政治と社会の実現へ主権者として行動を続けると語りました。
参院会派「沖縄の風」の高良鉄美議員のメッセージが紹介されました。日本共産党、立憲民主党、社会民主党の各代表が連帯あいさつ。れいわ新選組がメッセージを寄せました。
共闘で憲法を守り抜こうと
日本共産党からは宮本岳志衆院議員があいさつ。臨時国会における野党各党の論戦にも触れて、統一協会と政治の癒着は民主主義の根幹に関わる問題だと指摘。「今やるべきは憲法審査会ではなく、これらの疑惑を正すことだ。憲法を暮らしの隅々に生かすため、市民と野党の共闘で憲法を守り抜こう」と訴えました。
「川口真由美とおもちゃ楽団」がライブ演奏。参加者は「いかそう憲法」「とめよう大軍拡」のプラカードを掲げました。集会後、2コースに分かれてパレードしました。
(大阪民主新報、2022年11月13日号より)