大阪民主新報に見る
統一協会(勝共連合)とのたたかい⑦
〝福祉〟〝慈善〟団体の正体暴露
1979年5月19日付では、「反市民性浮き彫り 勝共連合統一協会」の見出しで、〝愛〟〝奉仕〟〝福祉〟を看板に活動する3団体の偽装、ペテンを暴露しています。
「大阪府奉仕活動むつみの会」は前年6月、京橋で「施設の子に愛の手を」と募金していたことを紹介。本紙調べで府への寄付は確認したものの、福祉関係者、府担当課、運動団体は団体を知らず、責任者が電話取材に名義貸しを証言。名義を借りた人物が、当時、勝共連合京都本部に勤めていたこと、勝共が78年京都知事選に介入した際、大阪の勝共部隊を率いた府本部宣伝カーの持ち主になっていたことなどを突き止めています。
同年2月、「青陵会」を名乗る青年が岸和田市の民家を訪ね、「助松寮の親に恵まれない子のために」とばんそうこうを売りつけ、家人が養護施設「助松寮」を知っていたことからインチキ団体であることが発覚。同会会長は「助松寮」に隣接していた統一協会「ニューホープセンター」の人物でした。本紙は「助松寮」には寄付されていないことや、会規約で「青年の健全育成と地域社会への貢献」を謳い、「独身青年」(入会資格)を集めていたことを伝えています。
「関西香青会」は、「恵まれない肢体不自由児の救済」「公園清掃」などを活動目的としていました。本紙は、代表者が寝屋川市の統一協会の〝アジト〟から枚方市に移り、ばんそこうを仲間に売らせていたこと、同会の人物が伊丹市でばんそうこうを売り歩き、被害届が1日で12人から出されたことなどを報道。
その後、その人物が吹田市のニュータウンに「福祉施設に寄付する」と訪ね、「勝共ではないか」と言われた途端、逃げ出したことなどを伝え、3団体以外にも「まだある『勝共』系募金団体」と5つの団体を紹介しています。
(大阪民主新報、2022年12月4日号より)