みんなの願いを国会へ わたなべ結物語 最終回
仲間とともに歩み続ける
得票率42.8%
昨年12月の解散・総選挙。衆院大阪3区で必勝を期し国政挑戦に臨んだわたなべさんの得票率は42.8%。日本共産党が公認候補を立てた292選挙区の中で全国1位の得票率。小選挙区で唯一、議席を獲得した沖縄1区(得票率39.8%)を上回ったのです。
「度肝を抜かれました。ここまで迫ってくるとは…」「わたなべさんの演説に共感した市民は少なくない」。他陣営からそんな声が上がるように、大阪3区の選挙結果は驚きを持って受け止められ、保守系大阪市議も選挙後、「共産党とは立場も政策も違うが、頼もしい政治家です」と語りました。
論戦・提案・共同
わたなべさんの訴えが有権者の支持を集めた背景には、安倍政権の暴走ストップを掲げ日本共産党の主張を広げた政策論戦に加え、地域に飛び込んで粘り強く政治を変える「共同」の力を広げてきたことがあります。
大阪市立大2部廃止反対の署名活動や住吉市民病院を守る運動、府立咲洲高校廃止反対の署名運動など、一貫して住民運動の最前線で活動。日々寄せられる生活相談にも親身に寄り添い解決へ尽力しました。
この中で、1人のシングルマザーの切実な声を国会質問につないだこともありました。婚姻歴がない一人親家庭に寡婦控除が適用されない問題を解決しようと署名活動の先頭に。山下芳生書記局長を迎えて当事者と懇談会を開き、山下議員が参院内閣委員会で非婚の母にも寡婦控除が適用されるよう制度改正を要求。この年、大阪市で「みなし適用」による保育所保育料軽減が実現したのです。
次は必ず勝つ
「負けられない。絶対に勝つ」と死力を尽くした衆院選。大阪3区の開票結果が出た直後でした。事務所に掛け付けた支援者を前に、「泣きながら手を振って応援してくれた人がいました。悪政に苦しむ多くの人の涙があった。その声に応えられなかったことが悔しい…」と声を詰まらせました。
「あなたの話は真心がある」と手を握ってくれた女性や、「初めて共産党に投票したい」と手紙を届けてくれた有権者の顔を思い浮かべ、敗戦の弁の最後をこう結びました。
「憲法を守るたたかいがこれから始まります。国民の願いの受け皿になれる日本共産党が躍進して政権をとる、そのために“頑張る”と言うだけじゃだめ。次は絶対に勝ちます!」
誇らしい生き方
来年の参院選まで1年。連日の猛暑の中、わたなべさんはデモ行進の先頭に立ち、集会や街頭演説で戦争法案反対と安倍政権の退陣を訴え続けています。
@私は無党派だけど戦争は絶対に反対です。結、頑張って戦争を止めて!
@自分で考え、できる行動をしていきます
7月16日午後。わたなべさんにそんなメールが2通届きました。
自公与党の強行採決によって戦争法案が衆院通過したこの日。圧倒的多数の反対世論を無視した暴挙の直後に、大学時代の友人が書いたメッセージでした。
参議院の審議入りを前に、集会とデモ行進に参加したわたなべさんが訴えました。
「私はいま34歳。これまでの人生と、平和や日常の安心感は憲法9条によって守られてきたと実感しています。この平和を次の世代、また次の世代へとつないでいきたい。憲法9条が高らかにうたっているように、決してたたかわないという、困難だけど勇気が必要な、そして人間として最も誇らしい生き方を貫きたい。一人の日本人として、皆さんと力を合わせて戦争法案を廃案に追い込みます。憲法と民主主義を守り、安倍政権を退陣に追い込むまで共にたたかい続けます」