おおさかナウ

2022年12月31日

4月の統一地方選
大激戦の大阪府議選・大阪市議選
日本共産党の勝利へ全力
命と暮らし守る〝宝の議席〟必ず

 2023年、統一地方選本番の年の幕開けです。岸田自公政権が大軍拡・大増税を狙い、戦争か平和か、日本の進路が問われる中での統一地方選。大阪では、維新の大阪府・大阪市政がコロナ禍や物価高騰にまともな対策をとらないまま、カジノ誘致や大型開発に暴走しています。日本共産党は、3月31日告示・4月9日投開票の前半戦では、府議選に8氏、大阪市議選に14氏、堺市議選に6氏を擁立(2022年12月23日現在)。府民・市民の命と暮らしを守る「宝の議席」の値打ちを語り広げ、必ず勝利を勝ち取ろうと奮闘しています。

定数減の中

 府議選で再選を目指す日本共産党の石川たえ、うち海公仁の両氏。支援学校の新設や子どもへの検査キット無料配布、コロナ禍で休業要請の対象に入らなかった事業者への給付金などを実現し、府政を動かしてきました。府民からの請願の9割以上は両氏だけが紹介議員になっています。
 両氏とも選挙区の議員定数は前回から1減ります。コロナ禍と物価高騰から命と暮らし、家計や商売を守るため、府内を走ります。

貧困から子どもを守れ 感染症に強い大阪こそ
吹田市選挙区(定数3) 石川たえ氏

「子育て世帯の声を府政に届ける」――早朝の駅前で宣伝する、石川たえ府議=2022年12月19日、吹田市内

 「子どもたちを貧困から救うため、市町村任せにせず府が財政措置を」。3期目を目指す石川氏は、子育ての実情を繰り返し府議会で取り上げ、給食費や医療費の無償化などさまざまな支援策を提案しています。
 石川氏の質問は、府が市町村の子育て施策を支援する交付金の新設にもつながりました。
 子どもの医療費に、窓口負担が1回500円(1人につき月2500円まで)かかる大阪。無償化の求めを、吉村洋文知事は「受益と負担の適正化」を盾に拒否し続けています。
 「子どもの誕生日すら祝えず、懸命に頑張って生活している世帯にとって、500円は大きい」と石川氏は訴え、「子ども医療費の完全無償化は、子育て安心の保証となる」と論陣を張ります。
 コロナ禍では検査体制の強化を粘り強く求め、無症状者への無料検査や高齢者施設での定期検査実施などにつながっています。
 府は、消費税を財源とする交付金を使って急性期病床を含む病床を削減・回復期病床への転換を進めてきました。
 石川氏は何度も、病床削減中止を求めてきました。さらに保健所や職員を増やして感染症に強い大阪にし、命と医療を守ろうと奮闘中です。

中小零細企業守る提案 カジノ巡る不正を追及
東大阪市選挙区(定数4) うち海公仁氏

「あなたと府政を結ぶ議席を失うわけにはいかない」――事務所開きで決意表明する、うち海公仁府議=2022年12月18日、東大阪市内

 「倒産・廃業を増やし貧困を増大させてはならない。府民の実態と切実な声に応えよ」。うち海氏はコロナ禍や物価高騰から雇用や経営を守るため、広範な事業者を対象に多くの支援策を提案しています。
 12月議会では、暮らしや経営に希望が持てる大阪へと、非正規労働者の賃上げに伴い、事業主負担の半額を補助▽若手従業員の奨学金返済を支援する事業所に補助▽非正規労働で家計を支える世帯に5万円の緊急給付▽家賃や光熱費など固定費の増加分を小規模事業所に補助▽給食費を無償化する市町村に、必要額の半分を補助-など8つの緊急策を求めました。
 うち海氏はまた、教員不足を度々取り上げました。講師を足しても定数を満たさないまま、新年度が始まる事態です。
 カジノ予定地の夢洲開発を巡り、吉村知事を巻き込む疑惑の構造を追及してきました。カジノ事業者に出資する企業が知事のパーティー券を購入し、その企業のアドバイザーが府市特別顧問になって行政に助言しています。
 不正を許さず、中小・零細企業や商店街を守り、教育環境を良くするため、うち海氏は府内を駆けます。

市民と大阪市のために この議席を何としても
大阪市議城東区選挙区(定数5) 山中智子氏

「どんなときでも、心からの笑顔で」――後援会員らと路地裏宣伝で訴える山中智子大阪市議団長=2022年12月10日、大阪市城東区内

 大阪市議選で日本共産党は、現有4議席の絶対確保と、交渉会派となる5議席以上の前進を目指します。山中智子団長が7選に挑む城東区(定数5)は、議席増を狙う維新が現職2人と新人、自民と公明の各現職、無所属新人が立候補を予定する大激戦。前回最下位当選の山中氏が議席を失う危険がある中、党と後援会は逆転勝利へ全力を挙げています。
 2度にわたり「大阪市存続」を勝ち取った「都」構想の住民投票。山中氏は議会や法定協、テレビ討論で「大阪市廃止は百害あって一利なし」と主張し、草の根の運動でも先頭に。「カジノよりコロナ対策を」と市民の声を議会に届け、命と暮らし、地方自治を無視する維新政治と対決してきました。
 「必ず通って下さい」と2種類の応援メッセージを寄せたのが、絵本作家の長谷川義史さん。山中氏の似顔絵にこんな言葉を添えています。
 「大阪のこと、ひとりひとり、しんどい人のこと、よりそい行動してくれはる山中智子さん。カジノはストップ!できる!」
 「大阪市のもつ大きな力を、カジノや巨大開発ではなく、市民の命と暮らしを守るために活かそうと市議会で頑張っているのは、4人しかいない日本共産党だけ。市民と大阪市のためにも、この議席を絶対失うことはできない」と山中氏。「みんなの力で大阪市を守った、あの住民投票の時のようなたたかいで、必ず議席を守り抜きたい」と決意を語ります。

(大阪民主新報、2023年1月1日・1月8日合併号より)

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