知事選告示まで2カ月
たつみ氏勝利へ総決起を
明るい会 有田洋明事務局長に聞く
2カ月後に迫った府知事選で、たつみコータロー候補(日本共産党元参院議員)の勝利を必ず勝ち取ろうと、明るい民主大阪府政をつくる会(明るい会)が16日、常任幹事会声明(4面に全文を掲載)を発表すると共に団体・地域代表者会議を大阪市北区内の会場とオンライン参加の併用で開きました。明るい会の有田洋明事務局長に、たつみ氏擁立の意義や勝利に向けた取り組みについて聞きました。
たつみ氏擁立に各界から反響が
――明るい会が記者会見で、たつみ氏の擁立を発表したのは1月7日。どんな反響が寄せられていますか。
有田 記者会見は緊急に開きましたが、テレビ局6社、新聞社・通信社8社が駆け付け、たつみ氏への質問が相次ぎました。明るい会の構成団体内外から、「よくぞ決意してくれた」「争点が鮮明になり、今後の論戦が楽しみ」など大きな反響が寄せられています。
大阪の各党の皆さんからも歓迎や期待の声が上がっています。記者会見では「自民党府連が、たつみ氏の自主的支援を打ち出したらどうするか」との質問も出るなど、たつみ氏の出馬表明に、いろんな意味で衝撃が広がっています。
たつみ氏の出馬表明を受け、吉村洋文知事は記者団に「IR(カジノを核とする統合型リゾート)は争点になっていい。われわれは何度も選挙でIRを訴えてきた」と発言しています。しかし昨年の参院選も含め、IR・カジノに触れてこなかったのは、吉村知事や維新自身ではありませんか。
松井氏は、明るい会のたつみ氏擁立は「本来あるべき姿」と語る一方、「思想信条の違う『都構想反対チーム』をつくったのは異常」と発言するなど、住民投票敗北への悔しさをにじませます。
維新政治転換へ最適最良の候補
――明るい会として、たつみ氏を擁立した意義は。
有田 たつみ氏、カジノ反対やコロナ対策、暮らしを守る活動に、私たちと一緒に日々取り組んできました。参院議員として6年間、安倍政治と維新政治の暴走と対決してきたことを、私たちは忘れません。弱者に温かく寄り添い、悪政推進勢力に決して負けない信念の政治家です。
明るい会は過去2回の知事選で、「都構想ストップ」の一点で独自候補を擁立せず、19年は元副知事の小西禎一さんを自主的に支援しました。2度の住民投票で「都構想ノー」の審判を突き付けたことが、橋下徹氏に続いて松井一郎氏を「政界引退」に追い込みました。
今回の知事選では、維新政治そのものをどう転換するのか、府民の命と暮らしをどう守るのかが問われます。たつみ氏の擁立で、明るい会の主張と政策を真っすぐ府民の皆さんに届けることができるし、論戦になれば、維新や吉村さんが最も嫌がる相手が、たつみ氏。知事選の争点を府民的に浮き彫りにできます。
さらに、広範な無党派の人々や、自民党や維新の支持者の皆さんとも、共に「カジノ反対」など一致する要求で声を上げ、行動できます。これらの点で、たつみ氏はまさに最適・最良の候補だと確信しています。
府政を変えたい思いで一致して
――たつみ氏を「無所属」とした理由は。
有田 記者会見でも質問が寄せられましたが、これはもちろん、たつみさんが共産党国会議員だったことを隠すものではありません。
大切なことは、明るい会を構成するのは政党としては日本共産党だけですが、56の幅広い民主団体・労組などでつくる公職選挙法上の確認団体だということです。知事選は「一党一派」の対決ではなく、府民要求に根差し、府政の転換を目指すたたかいです。
今回の知事選は、明るい会だけでなく、「カジノ反対」「コロナ対策など命と暮らし優先」などの要求に基づいて、「府政を変えたい」という思いで一致する広範な府民の皆さんと共に、「#たつみコータローとつくる」を合い言葉に、堂々とたたかおうではありませんか。
「66日間作戦」へただちに決起を
――3月23日の知事選告示まで2カ月余り。いかにたたかいますか。
有田 常任幹事会の声明は16日から告示前日の3月22日までの「66日間作戦」を提起し、構成団体・構成員の皆さんや、たつ み氏を支持する皆さんへ、ただちに立ち上がろうと呼び掛けています。
具体的には第1に、すべての団体・地域で「たつみ推薦決議」や「勝利決議」学習会や決起集会、集いを開き、行動参加者や協力者を無数に広げることです。
第2は、たつみ氏押し出しの機関紙「明るい民主府政」の全戸配布、ポスターの張り出し、2月中旬に発行する対話用の「まるわかりパンフ」の活用など、「コータロー旋風」を巻き起こす大宣伝です。
第3は、告示までに「命と暮らしを守ろう」「子どもたちの未来にカジノはいらない」などの要求を掲げ、新たな層や保守層、無党派層、支持なし層に届く総対話を広げることです。たつみ氏の街頭トークライブも各地で取り組み、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の発信にも力を入れます。
たつみ氏の出馬表明に、「わくわく・ドキドキが止まらない」などの声も多数寄せられています。たつみ氏と共に府民の共同を広げ、維新府政と決別し、私たちの新しい大阪府政をつくる決意です。
分断・対立から連帯・共同へ
明るい会の団体・地域代表者会議 たつみ氏が決意
明るい会の団体・地域代表者会議では、たつみ氏が「分断と対立の維新政治から、連帯と共同の政治へ転換する」と力強く決意表明。明るい会に参加する各団体の代表が、たつみ氏への期待や選挙戦に臨む意気込みを語り、たつみ氏に贈り物を手渡しました。写真は明るい会の団体・地域代表者会議で決意表明する、たつみ氏=16日、大阪市北区内
(大阪民主新報、2023年1月22日号より)