2023年02月11日
宮本岳志のよもやま話
驚くべき自民党と勝共連合の癒着
2月2日の衆議院予算委員会で、統一協会と自民党の癒着を質問しました。私はこの間、1990年4月に兵庫県警が作成した「国際勝共連合関係資料」と題された文書を入手。そこには「日韓親善協会の中に、勝共連合のメンバーを送込み、自民、民社、商工会議所のメンバーを引き込んでいる。自民党本部の職員に10人前後の勝共連合のメンバーがいる。」などという驚くべき事実が明かされていたのです。
この資料は1987年5月3日に発生した「朝日新聞阪神支局襲撃事件」の捜査にあたって兵庫県警捜査一課が作成したもの。実はこの事件の前段階で、同じ朝日新聞社が発行する「朝日ジャーナル」編集部に、統一協会関係者からと思われる脅迫状が届いていました。
当時の編集長であった筑紫哲也さんがその内容の一部を「朝日ジャーナル」1985年5月17日号の「多事争論」に書き残しています。そこには「文鮮明様のためだったら命の一つや二つ捨てたっておしくない奴が俺たちの仲間には百人以上いるんだ。」とか、「俺たちには岸元首相がついている。」とまで書かれており、兵庫県警が統一協会・国際勝共連合を捜査・調査したのは当然のことでした。その警察文書に「自民党本部職員に10人前後の勝共連合のメンバーがいる」と書かれている以上、その関係は党本部自身が「骨がらみ」だったのです。来る統一地方選挙は、日本共産党の躍進で、このような癒着を大本から断ち切る選挙にしなければなりません。
(みやもと・たけし 日本共産党衆院議員 次回は3月12日号に掲載)
(大阪民主新報、2023年2月12日号より)