改憲・大軍拡許さず、希望ある政治へ
〝私が選挙で変える〟運動を
大阪革新懇が2023年度総会開く
進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)が2月25日、2023年度総会を大阪市北区内の会場とオンライン併用で開き、賛同団体や地域・職場革新懇から67人が参加しました。
報告した大原真事務局長は、この1年間、ロシアのウクライナ侵略や岸田政権が大軍拡に暴走する中、「平和外交シンポジウム」や安保3文書問題で撤回アピール運動など、多彩な活動を展開し、市民と野党の共闘の再構築へ「立憲野党シンポジウム」などに取り組んできたと語りました。
目前に迫った統一地方選では明るい民主大阪府政をつくる会(明るい会)や大阪市をよくする会などの方針を基本に維新政治からの転換を目指すとともに、政治への関心を広げ、投票率を上げるための「選挙で変える! 私が変える 暮らしと明日の大阪」運動を提起。青年と分野別の革新懇運動の発展、賛同団体と地域・職場革新懇の拡大・強化を呼び掛けました。
総会では、明るい会の、たつみコータロー知事候補が駆け付けて決意表明。討論では「昨年9月の交野市長選で、市民の運動と共闘の力で勝利できた。青年革新懇が結成され、各地の青年革新懇との交流を深めている」(交野革新懇)、「6市2町1村の河南革新懇ネットワークで、原発ゼロの取り組みや交流会を開いている」(羽曳野革新懇)など9人が発言しました。
26人の代表世話人を含む98人の世話人や役員体制を選出。新たに代表世話人になった前衆院議員の村上史好氏ら4人の世話人が、革新懇運動への抱負を語りました。
立憲民主党府連代表の森山浩行衆院議員、社民党府連の長崎由美子代表、れいわ新選組の大石晃子衆院議員、新社会党府本部委員長の山下慶喜茨木市議がメッセージを寄せました。
統一地方選 維新打ち破る立場で全力 柳共産党府委員長が特別報告
総会では日本共産党の柳利昭府委員長、弁護士で大阪平和委員会の西晃会長が特別報告しました。
柳氏は、統一地方選の意義は、知事と大阪市長のダブル選を軸に、大阪の維新政治を転換して、府民・市民の命と暮らしをつくるたたかいだと強調。知事選では、カジノ誘致にきっぱり反対し、府民多数の声と要求を代表する、たつみ候補の論戦で維新を追い詰めて勝利を目指し、大阪市長選では市民の良識と共同の力を発揮し、共に維新を打ち破る立場で、日本共産党も全力でたたかい抜くと語りました。
ダブル選と一体に攻勢的に議員選を
議員選ではダブル選と一体に攻勢的にたたかい、日本共産党の現有議席を守り、増やすと表明。たたかいの厳しさを直視しながら「勝利のための3つのかぎ」①岸田大軍拡の危険な中身を知らせ、「平和の党」の大攻勢をかける②大阪の党議員団の抜群の実績と値打ちを語り広げる③強く大きな党をつくりながら選挙勝利を目指す新しい挑戦を成功させる――を挙げ、「統一地方選のたたかいの中で、市民と野党の共闘の再構築へ努力する」と述べました。
「安保3文書」の危険な本質明らかに
西氏は、岸田政権が閣議決定で強行した「安保3文書」の危険な本質を明らかにしつつ、軍事大国化が国民の暮らしに計り知れない影響を与え、生存が脅かされれば、社会がいっそう乱れると警告しました。
「本当に戦争になったら、国民をいかに守るかという目線は、為政者にはない」と西氏。「すべて国民は個人として尊重される」(13条)はじめ日本国憲法の条文を改めて紹介しながら、大軍拡・改憲の動きを止めるため、「憲法の理念を生き抜こう」と呼び掛けました。
(大阪民主新報、2023年3月5日号より)