おおさかナウ

2023年03月18日

市民の願い実現へ着実に前進
堺市議選31日告示・4月9日投票
維新市政と対決 日本共産党

 統一地方選挙前半戦で、堺市議選(31日告示、4月9日投開票)をたたかう日本共産党の現職、藤本さちこ(48)=南区=、森田こういち(45)=西区=、新人の藤本ケン(41)=堺区=、森流星(39)=中区=、いぬい友美(45)=東区=、林原とおる(51)=北区=の6氏は、子育てしやすい堺市にと訴えています。

校則改定に喜びの声

藤本さちこ候補

 「冬でも制服の上に防寒着を着ることを禁止されている。通学時が寒い。上着を認めて欲しい」。日本共産党の議会報告会で、中学生が訴えました。他にも、ツーブロックやポニーテール、お団子頭といった髪型を禁止する校則が市立中学にありました。子どもを傷付ける「ブラック校則」は社会的に問題になっています。
 藤本氏は昨年12月の議会で、「この冬も同じ指導をすることが、人権に配慮していると言えるのか」と当局をただしました。「問題ない」「双方が納得の上で決めていく」などと応じる当局に、藤本氏は「学校の中心は子どもたちだ。その声に耳を傾けるべきだ」と強く主張しました。
 質問後、当該校は生徒会と議論の上、ルールを決めて上着の着用を認めるようになりました。

森田こういち候補

 森田氏は議会で、「これまで多くの子どもたちが、ツーブロックから丸刈りにしてきたという。しかし子どもや保護者は納得していない」と指摘しました。森田氏の追及に、当局は「不合理な指導で傷ついた児童・生徒には申し訳ない」と応じました。
 その後、保護者から「校則が改定され、ツーブロックやお団子、三つ編みがOKになった」と、喜びのメールが森田氏に寄せられました。美容師からも「(当該校の)男子生徒が2人、ツーブロックにしに来た」と報告がありました。

痴漢被害の実態調査

 同党市議団は市民の声を議会へ届け、市政を大きく動かしてきました。昨年3月には痴漢被害への対策を国に求める意見書を提案し、採択されました。反対したのは維新だけです。
 森田氏は同党府委員会の痴漢被害調査を元に、過去1年間の痴漢被害は10代が最多で、「未成年への性暴力でもある」と指摘し、被害後も「電車に乗ろうとすると過呼吸になり、仕事を辞めた」など深刻な影響を及ぼしているとして、堺市にも対応を求めてきました。
 共産党の提案に応じ、市は痴漢被害の実態調査を初めて行いました。

子育て支援の前進へ

子育て支援施策
維新が次々削減

藤本ケン候補

 堺市では維新の永藤英機氏が、「実感できる子育て・教育のまち」を掲げ、2019年に市長に就任。しかし4年間で多くの子育て・教育施策が削られました。
 小学校給食費は値上げされ、第2子の保育料完全無償化(2歳まで)に所得制限が設けられ、多くの保護者の人生設計を狂わせました。
 公立幼稚園は半減し、保育士確保補助金は2億5千万円を削減。勉強が苦手な子どもへの無料の学習支援や、「運賃が高い」と問題になっている泉北高速鉄道の通学定期代補助も廃止されました。
 日本共産党市議団はこれらと正面から対決しました。保育料の無料化(第2子)は、来年度から所得制限を撤廃させることができました。

林原とおる候補

 永藤市長は、高齢者の外出を支援する「おでかけ応援制度」の改悪を狙いましたが、市民運動と力を合わせて阻止しました。同制度は31年前から同党が提案し、実現してきたものです。
 中学校では38人学級が来年度から段階的に実施されます。給食は選択制のデリバリー式。市議団は1988年から全員喫食の給食を求めてきました。これも25年度から実現します。
 21年前から要望し続けた小・中学校へのエアコン設置も進み、37年前から提案してきた子どもの医療費助成も、18歳まで広げてきました。
 6氏はさらに、小・中学校給食費や18歳までの医療費、保育料(第1子・2歳まで)、0歳児の「オムツ定期便」、幼稚園と保育所の「おかず代」、「おでかけ応援制度」の対象を広げ、無料化などを掲げています。

堺をカジノの玄関口にさせない

森流星候補

いぬい友美候補

 また、国や府による悪政の防波堤にもなっています。
 カジノを核とする統合型リゾート(IR)の誘致や国民健康保険料の負担増に反対しています。市は、カジノへの玄関口となるよう堺ベイエリアの海上交通整備に、すでに10億円以上を投入。市議団は見直しを求めています。

(大阪民主新報、2023年3月19日号より)

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