わが町から「戦争法案許さぬ」
〝参院で廃案に〟多彩に行動
戦後70年の夏、「自分たちの町から戦争する国づくり許さない」と「戦争法案」廃案を求める行動が府内各地で広がっています。沿道からのプラカード・アピール、ちんどん屋も繰り出してのパレード、超党派議員による宣伝など、多彩な行動を紹介します。
デモに市民200人 門真市
「戦争アカン門真1000人委員会」は長崎被爆70年の9日、「戦争法案」反対門真市民集会を開催し、市内をデモ行進。200人が参加しました。
古川橋のサンジョゼ広場で開かれた集会では、よどがわ保健生協のちんどん屋グループによる、「青い空は」「沖縄を返せ」「がんばろう」のにぎやかな演奏でオープニング。「1000人委員会」の呼び掛け人の戸田伸夫税理士の司会で、辰巳孝太郎参院議員が国会情勢を報告。「安倍内閣は多くの国民の反対の声に追い込まれている。参議院で廃案に追い込もう」と訴えました。
弁護士、門真労連、青年、女性、戦争体験者が決意表明。戦争法案を直ちに廃案にすることを求める決議を採択し、市内をデモ行進しました。
「1000人委員会」にはこれまでに250人を超える市民が賛同し、学習会や街頭宣伝を行ってきました。
幹線道路でアピール 河南地域
河南地域革新懇ネットワークと日本共産党の河南地域の各支部は10日朝7時から、松原、藤井寺、羽曳野、富田林、河内長野、大阪狭山の6市、太子、河南の両町と千早赤阪村の幹線道路で、「戦争法案廃案」の文字を掲げて宣伝しました。
歩道にズラリと並んでプラカードやのぼりを持って立つ宣伝隊に、車から手を振ったり、応援クラクションを鳴らすドライバー、バスの乗客やバイクに乗っている人からも激励されました。信号を待っていた女性からも「ごくろうさま」と声が掛かりました。
川柳などで意思表示 池田市
池田市から戦争法案反対の意思を全国に発信しようと、「ストップ戦争法案池田実行委員会」が「8・9ストップ戦争法案!てるてる広場に集まろう」と9日、市内で集会・パレードを開催、200人が参加しました。
同実行委員会は、「戦争法案」が衆議院で強行採決された翌7月17日、地域の9条の会、大学教授、弁護士、医師、教職員、主婦ら26人が呼び掛け人となって結成されました。
パレードに先立ち、阪急池田駅前てるてる広場で開かれた集会では、弁護士や子育てママ、9条の会、戦争体験者などのスピーチとともに、絵本の朗読、川柳の披露などで「戦争法案ノー」の意思を確認し合いました。
パレードでは、「今すぐ廃案戦争法案」「子どもを送るな戦争へ」などと唱和しながらドライバーや通行人に訴えました。
実行委員会では法案廃案に向け、9月の本会議閉会まで、引き続き取り組むことを確認しています。
超党派の議員が宣伝 堺市
堺市議会の日本共産党堺市議会議員団、ソレイユ堺などの議員有志で構成する「戦争法案に反対する堺市議会議員有志の会」は6日、堺東駅前で街頭宣伝し、「国民の世論と運動で『戦争法案』を廃案に追い込もう」と訴えました。
6月市議会で日本共産党、ソレイユ堺、非所属クラブが共同で戦争法案の慎重審議を求める意見書案を提出しましたが、自民、公明、維新の会が反対し否決されました。これを受けて「有志の会」が発足し、この日の超党派宣伝が実現しました。
ソレイユ堺から3市議が参加しマイクで訴え。渕上猛志議員(無所属)は、「立憲主義を否定し、憲法違反の戦争法案を強行することは許されない」と語りました。
日本共産党から城勝行、岡井勤、石本京子、森頼信、森田晃一の各議員が参加。「日本を再び『戦争する国』に後戻りさせる戦争法案は絶対に許されない。侵略戦争と植民地支配に命懸けで反対した党として法案阻止へ全力を挙げてたたかう」と訴えました。
600人のピースパレード 阪南地域
「戦争法案阻止はんなん地域連絡会」などの団体や個人らで結成した「8・8はんなん地域ピースパレード実行委員会」が8日、岸和田市内でピースパレード。党派を超えた個人・市民グループなど600人が参加し、熱気に包まれました。
千亀利公園で開かれた集会では、宮本岳志衆院議員が「戦争法案」をめぐる緊迫した国会情勢を報告。「戦争は障害者を生み出すので反対」「私達は平和でなければ生きていけない」(障害者)、「ニュースを見ていた子どもに、戦争には行きたくないと言われました。子どもを戦争に行かさないためにも頑張る」(子育てママ)の他、戦争体験者、高校教師などが戦争は許さないと訴えました。
ぞうれっしゃピースコンサートのメンバーによるコーラスに送り出されてパレードが出発。ドラムや太鼓、ラップのリズムに合わせて、手作りのプラカードや横断幕など掲げて、商店街、南海岸和田駅まで行進しました。
沿道から手を振る人、写真を撮る人、「戦争はやったらあかん」と応援する人もいました。
台車でサウンドカーを作って参加した21歳の青年は、ラップのリズムで戦争反対とコール。青年が呼び掛けて23日に市内で開催するサウンドデモへの参加も訴えました。
49歳の女性は、「障害を持った方、子どもから杖をついたお年寄りまでパレードに参加しているのを見て、みんな平和が一番やと思っていることが分かり、力を合わせて訴える事ができてうれしかった」と話していました。
(大阪民主新報、2015年8月23日付より)