かけがえない共産党大阪市議団の役割
市民と共に市政を動かし維新の誤った政治と対決
山下参院議員 大阪市内5カ所で訴え
日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員は1日、大阪市内5カ所で街頭演説し、山中智子(城東区)、井上ひろし(住吉区)、長岡ゆりこ(東淀川区)=以上現=、小川陽太(平野区)=前=、みなと隆介(淀川区)=新=の各市議候補と共に訴えました。
大阪市議選(定数81、2減)は、維新が単独過半数を狙って定数5の選挙区に3人を擁立したのをはじめ大量に候補者を擁立するなど、各党が対決する激しいたたかいに。山下氏は、日本共産党の現有4議席の絶対確保と、交渉会派となる5議席以上への前進を必ずと訴えました。
山下氏は、大阪市議団は大阪市議会の中で果たしている、かけがえのない2つの役割を挙げました。第1は、市民の運動とスクラムを組み、市政を一歩一歩前に動かす役割。子どもの医療費助成の高校卒業までの拡充や、小中学校の給食費の無償化は維新の成果ではないと指摘しました。
子ども医療費助成を18歳まで拡充すべきだと27回も議案提案してきたのは日本共産党市議団だと強調。給食費の無償化は「共産党の提案だ」「財源をどうするのか」と攻撃してきたのが維新だとし、「妨害をはねのけて、市民の運動と日本共産党の論戦が市政を動かしてきた」と強調しました。
維新市政による国民健康保険(国保)料の2年間で20%もの値上げを許さず、高すぎる国保料の引き下げ、全国の市の中で最も高い介護保険料を引き下げる仕事を、日本共産党にやらせて下さいと語りました。
第2の役割は、維新の間違った政治に市民と一緒に「待った」をかけること。大阪市をつぶす「大阪都」構想を、日本共産党の論戦と2度の住民投票で葬り、政令市・大阪市の豊かな財源と権限を、子ども医療費助成制度を良くする道を残したと強調しました。
「次はカジノを葬ろう。人の不幸でもうけるのがカジノだ」と山下氏。入場者の2%がギャンブル依存症になり、年間1千万人の入場者を見込む大阪のカジノ計画では、20万人の新たなギャンブル依存症患者が増えることになるとしました。
ギャンブル依存症患者のうち25~49歳の子育て世代が6割以上を占めることを紹介。「子育て世代が依存症になれば悲惨だ。教育のための貯金や会社のお金にも手を付けることになる」と述べました。
山下氏は、「夢洲のカジノ用地の土壌対策に788億円の公金を投じるくらいなら、国保料を下げるために使うべきだ」と力説。カジノ計画撤回を宣言する、たつみコータロー知事候補の勝利、日本共産党の勝利・前進で、「カジノは中止」の民意を突き付けようと呼び掛けました。
(大阪民主新報、2023年4月9日号より)