石川・うち海の宝の議席必ず
志位委員長が吹田・東大阪で街頭演説
府議選投開票(9日)まで最後の週末となった2日、日本共産党の志位和夫委員長は吹田市で石川たえ府議候補と、東大阪市で、うち海公仁候補と揃って街頭演説を行い、「府民の命を守るため政治を動かしてきた府議団の議席を必ず勝ち取らせてください」「大阪を命と暮らしを守る希望ある政治の発信地にしよう」と呼び掛け。「当落線上の大接戦。選挙は最後まで頑張り抜いたものが勝利をつかむことができます。あと一押し、何としても日本共産党の議席を守り抜かせて下さい」と訴えました。
日本共産党の議席は命守る議席
妨害はねのけ要求実現する議席
2日、吹田市と東大阪市の街頭で訴えた志位和夫委員長は、冒頭、「日本共産党府議団は府民運動と一体になって素晴らしい議会活動を行ってきた」と語り、①新型コロナから府民の命を守る②学校給食無償化への粘り強い取り組み――の2つの大きな実績を紹介しました。
維新には政治を担う資格がない
大阪の新型コロナ死亡数が8千人を超え、全国平均の2倍に上ると指摘した志位委員長は、コロナ禍で急性期病床を削減してきた維新府政の問題点に触れながら、「この1点だけでも維新に政治を担う資格はない」と厳しく批判しました。
党府議団が感染第1波以降、計22回府当局への申し入れを重ね、あらゆる質問機会を捉えて命を守る大奮闘をしてきたと語り、▽子どもたちへの検査キット無料配布▽高齢者施設での定期検査▽薬局などでの府民無料検査▽飲食店に加え、他業種にも休業要請外支援金実現――などの実績を紹介。「命を守る懸命の働きで政治を動かしてきたのが日本共産党府議団の2人です。府民の命を守る議席を失うわけにいきません」と力を込めて訴えました。
志位委員長は、「義務教育はこれを無償とする」と書いた憲法26条に基づき、日本共産党が72年前から国会で学校給食費無償化を求めてきたことを紹介するとともに、学校給食無償化を求める日本共産党の取り組みに対し、吉村知事が「給食無償化は共産党の主張だよ。ちょっとひどい。財源論無視」などと攻撃してきたと批判。「そうした妨害をはねのけて実現させてきたのが、市民の運動と日本共産党の議会活動です」と訴えました。
カジノに最後までしがみついて
志位委員長は、府議選の大争点であるカジノ計画について、誘致計画を中止・断念に追い込んだ横浜、和歌山に加え、長崎のカジノ計画も、事実上頓挫しつつあると指摘。「最後までしがみついているのが大阪維新だ」と批判し、府知事選と府議選の勝利でカジノは終わりにさせようと力を込めました。
切り捨てられたのは命と暮らし
志位委員長は、国が全国の自治体に号令を掛けて病床削減を進める地域医療構想を先駆けて推進したのが維新だと指摘。大阪では、コロナ禍の2020年から22年度に642床削減を進め、23年度も479床の削減計画があるとした上で、病床削減事業費は47都道府県のうち大阪府がトップで、東京都の20倍もの予算額だと語り、「医療切り捨ての政治を続けさせてはなりません。日本共産党大阪府議団の議席を守り抜き、これ以上の国保値上げをストップさせよう。保健所を増やし、大阪の医療を再生しよう」と呼び掛けました。
志位委員長は、〝身を切る改革〟という維新政治が切り捨てたのは、府民の命と暮らしを守る施策だと指摘。「血も涙もない政治の震源地である大阪の維新政治を終わらせましょう」と知事選でのたつみコータロー候補の勝利、そして大阪府議選で、石川たえ、うち海公仁両候補の議席を必ず守り抜こうと呼び掛けました。
大軍拡の突撃隊を担う維新の会
岸田政権が進める憲法違反の敵基地攻撃と大軍拡を批判した志位委員長は、日本維新の会が大軍拡の突撃隊の役割を担っていると述べ、政府の安保3文書を「まだまだ生ぬるい」と主張したり、「核の使用にもメリットはある」などと言っている問題を批判。「平和を破壊する勢力に負けるわけにはいきません。大軍拡にきっぱり反対し、対案を示して平和を構築する努力を続ける日本共産党を大きく伸ばしてください」と訴えました。
(大阪民主新報、2023年4月9日号より)