おおさかナウ

2015年08月30日

〝安倍政権は国民の敵〟
SEALDs KANSAIの宣伝に1500人

多くの人が足を止め学生たちの訴えを聞きました=21日、大阪市北区内

多くの人が足を止め学生たちの訴えを聞きました=21日、大阪市北区内

 「平和な未来をつくるのは私たち」「廃案まで声を上げ続けましょう」――SEALDs KANSAIは21日、大阪・梅田のヨドバシカメラ前で戦争法案に反対する街頭演説を行い、学生や若者、親子で参加した市民ら約1500人が詰め掛けました。

 学生が次々とマイクを握ってスピーチ。学習院大学の佐藤学教授、京都精華大学の白井聡専任講師、思想家の内田樹さんらが駆け付け、「民主主義の中から安倍政権という独裁と専制政治が生まれる教訓を学んだ。戦争法案を廃案に追い込むことで立憲主義と民主主義を勝利させよう。歴史の大きな転換点に立っています。これからも共にたたかい続けていきましょう」と激励しました。日本共産党の清水忠史、民主党の辻元清美両衆院議員も訴えました。
 マイクを握った学生たちは口々に「安保関連法制」の矛盾や問題点を重ねて指摘。立憲主義に反して憲法違反の法律を成立させることは許されないと訴えました。
 京都大学大学院の学生は2500万人を超える犠牲者を出した第2次大戦の悲惨さに触れ、「この犠牲者の痛みを想像さえできない総理に、積極的平和主義を語る資格はありません」と強調。別の男子学生は「戦争国家になり武器で他国を威嚇する国が一人前なのか?そんな卑怯で明らかに憲法違反の法案に断固として反対します」と訴えました。
 「僕が安保法案に反対するのはただ穏やかな日常を守り、愛する人、家族と友人を大切にしたいから。世界がなぜ平和でなければならないのか。それは子どもたちとその未来を守りたいからです」と語った京都の男子学生。「立憲主義も三権分立を守らない安倍政権は憲法と民主主義、僕たち国民の敵にほかならない。安倍政権をこれ以上存続させてはなりません。私たちの意思を示しましょう。戦争法案の廃案を求めましょう。安倍政権の退陣を求めましょう」と訴えました。
 学生たちの訴えを聞いた女性会社員(36)は、「権力者の暴走を止めるのが主権者である私たち国民の義務。憲法が保障する権利と民主主義を守るために、私も法案廃案を語り広げていきたい」と話していました。また別の女性(43)は「自分の言葉で戦争や平和の問題を語る学生たちの感性に心を揺すぶられました」と語っていました。

(大阪民主新報、2015年8月30日付より)

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