2015年09月13日
ただしの国会レポート15
現場主義を貫き、声届ける
みなさんは「矯正医官」という職業をご存知でしょうか?刑務所や少年院などの矯正施設で働く医師のことです。国家公務員として雇用されるため、兼業が厳しく規制されていることなどから、現場では医官が慢性的に不足。大きく定員を割り込む状態が続き、受刑者や少年院に適切な医療を提供できないことが問題になっていました。
法務省は事態打開の為、矯正医官に兼業やフレックスタイム制度の適用など、特例を設ける法案を提出。質問に先立ち、僕は兵庫県にある加古川少年院を訪問し、施設長や医務官の方々と懇談をさせていただくと同時に、医務室も含め施設全体を見学させてもらいました。診察日に受診が殺到する為、その日のうちに受診出来ない少年が残されたり、むしろ特例法が成立することによって医大から派遣されている医官が引き上げる点などは、現地での聞き取りなくしてはつかめない問題意識でした。
8月26日、質疑当日はリアルな実態と現場の要求をストレートに伝えました。法務大臣からも「しっかり対応する」という前向きな答弁を引き出すことができ、わが党の提案した附帯決議も含めて法案は全会一致で成立しました。
別の日には大阪保護観察所を訪れ、保護観察官や社会復帰調整官の仕事やその重要な役割を学ばせてもらい、質疑にもいかしました。
「百聞は一見にしかず」。これからも現場主義を貫き、国民の声をまっすぐ政治に届ける仕事をしていきたいと思います。(清水ただし 衆議院議員 月1回掲載)
(大阪民主新報、2015年9月13日付より)