おおさかナウ

2015年09月27日

戦争法廃止まで声上げ続ける
民主主義は止まらない

若者が街頭演説 大阪駅前に6千人

JR大阪駅前で抗議する人たち=17日、大阪市北区

JR大阪駅前で抗議する人たち=17日、大阪市北区

 「平和と民主主義を守るたたかいは、これからが始まりです」「私は宣言します。絶対に、絶対に、あきらめません。一緒にたたかい続けましょう」。関西の青年6グループが呼び掛けた戦争法案撤回と強行可決に抗議する街頭宣伝が17、18両日、JR大阪駅前で開かれ、10代から20代の若者らが次々とマイクで訴えました。
 学生でつくるSEALDs KANSAI(シールズ関西)、SADL(サドル)、T―ns SOWL West(ティーンズ・ソウル・ウェスト)、泉州サウンドデモ、ぐらり、しーこぷの6団体が呼び掛けたもの。それぞれ3200人、6千人の聴衆が詰め掛け、「アベはやめろ!」「戦争法案絶対反対!」と訴えました。

平和願う心は変えられない

 「私は希望を投げ捨ててはいません。平和と民主主義を守るために、私はたたかうことを決してやめません」。語り掛けるように訴えたT―ns Sowl WESTの男子高校生は、「憲法を破壊し、民主主義のシステムをただの手続きに変え、日本を戦争する国に変えようとしている」と安倍政権の暴挙を批判。「しかし安倍さんにも変えられないものがある。すべての戦争を憎み、武力に頼らない平和を願う私たちの心は、決して変えることはできない。本当の民主主義を求める心も変えられない。そうである限り、日本の民主主義は決して終わりません。一緒にたたかい続けましょう」と呼び掛けました。
 「私は絶望していません。だからこの場に集まった皆さんとともに、声を上げ続けたい」。そう宣伝カーで声を張り上げたSADLメンバーの女性は、「憲法違反の法案を通そうと、憲法を守る立場にある政治家が憲法をめちゃくちゃに踏みにじっている」と安倍・自公政権を批判しました。

次の選挙でサヨナラしよう

 「この夏ずっと怒り続けてきたが、いまさらに強い怒りが込み上げてきます。民意を無視する安倍政権は独裁政権であるとしか思えません。法案に賛成した議員とは次の選挙でサヨナラしましょう。安倍政権を私たちの手で退場させましょう」と呼び掛けました。
 「戦争できるようになった国を次の世代の子どもたちに、また未来の教え子に手渡したくない」。教員志望の女子学生はそう語り、別の女子学生は、「私たちが声を上げ続ける限り民主主義は止まりません。絶対にあきらめません。私は戦争法案の強行採決に反対し、安倍政権の即時退陣を求めます」と訴えました。

立ち上がる若者の姿に感動

 訴えを聞いていた高校2年の女子生徒(16)は、「選挙権はまだないけれど、声を上げ行動することなら私にもできる。平和を守るために考え続けたい」と語りました。帰宅途中に足を止めて演説を聞いた会社員の女性(50)は、「理不尽な現実から目を背けずに立ち上がる若者の姿に感動しました。“私たちの未来に戦争はいらない”というメッセージに共感します。私も戦争法反対を語り広げていきたい」と話していました。

(大阪民主新報、2015年9月27日付より)

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