東大阪市長選・市議選 24日投票
公共の責任果たす政治を
東大阪市長選と同市議選(定数38)が告示され24日に投票日を迎えます。日本共産党も参加する「明るい東大阪をつくる会」の、うち海公仁氏(67)=無所属、前府議=は同市の近鉄八戸ノ里駅前で第一声を上げ、「市民の暮らしに寄り添う新しい東大阪を実現する選挙にしよう」と呼び掛けました。市議選は57人が立候補を届け出る多数激戦。日本共産党は、しおた清人(67)、しま倉久美子(68)、上原けんさく(58)、長岡よしかず(54)、あさの耕世(44)=以上現=、かみの淳一(46)=新=の6氏が現有5議席絶対確保、6議席への前進を目指します。
うち海市長候補が力強く
うち海候補は第一声で、「物価高騰で苦しむ市民の悲痛な叫びに正面から応えるのが、政治の果たすべき責任」だと語り、4期16年間続いた現市政について、「行革」の名で市民税や国保など減免制度縮小や公立保育所廃止強行、移動図書館廃止検討など市民サービスを切り捨ててきたと告発しました。「今こそ市民の声が真っすぐ届き、公共の責任が果たされる自治体づくりが必要。私が市長になれば、東大阪の財政調整基金の一部を活用し、物価高から暮らしを守る緊急給付金を実現し、国と府に対しても生活支援の財政出動を働き掛けたい」と表明するとともに、〝市民こそ主人公〟の希望の持てる東大阪実現へ全力を尽くすと語りました。
維新政治を持ち込ませない
うち海候補は、現職候補の維新へのくら替え立候補を批判し、「維新が進める政策が東大阪市に押し付けられて、市民の願いが届かなくなる」と指摘。住民不在の維新政治の象徴として、府立布施工科高と府立城東工科高の統廃合問題を示し、電気や機械、土木のエキスパートを育て東大阪のものづくり産業を支えてきた地域になくてはならない公立校で、「学校現場の懸命の努力や存続を願う地域の声に耳を傾けない。そんな維新政治を東大阪に持ち込ませるわけにはいかない」と訴えました。
うち海候補は、「大阪都」構想に賛成と発言する現職候補の政治姿勢を批判するとともに、維新の会が大阪万博を強硬に進める真の狙いはカジノ誘致にあると告発。「博打場カジノで大阪経済を発展させるというのは全くの間違いだ。地方自治法が明記するような住民福祉の増進のため力を尽くす自治体を実現しよう」と呼び掛けました。
清潔でぶれないうち海候補
市長選は、うち海氏と現職で大阪維新の会公認の野田義和氏(66)の事実上の一騎打ち。4期16年支援を受けた自民・公明から維新にくら替えし、市民に冷たく自らに向けられた疑惑にフタをする現職の5選を許すのか、クリーンで決してぶれないうち海さんで市民が主人公の市政を実現するのかどうか――この2つの流れを巡る対決構図が、各陣営の論戦でも浮き彫りになっています。
告示日の第一声で野田氏は、「日本の統治機構を改めていくその第一歩が今日」だと語り、「その思いの一つが『都』構想、東京に対峙する大阪が重要」などと訴え。応援弁士も「維新の看板政策『都』構想を応援していただいた」「維新の改革を東大阪に持ち込める環境をつくっていただき感謝」などと述べました。
市民の中に「暮らしの願いが届く政治に」と市政転換を求める声が渦巻く中、うち海氏は、「保身のための維新へのくら替えを許すのか、市民の声と願いに寄り添った市政をつくるのかが問われる選挙。住民の暮らしの実態に寄り添って、市民皆さんの願いがまっすぐ届く東大阪市の実現へ力を合わせよう」と訴えました。
(大阪民主新報、2023年9月24日号より)