おおさかナウ

2023年09月09日

暮らし・命の守り手 東大阪市議選6人全員当選を
市長選で、うち海氏勝利へ 日本共産党 小池氏迎え演説会
17日告示 24日投票

 17日告示・24日投票の東大阪市長選と東大阪市議選(定数38)勝利をと1日、党東大阪地区委員会は同市内で小池晃書記局長、たつみコータロー党衆院近畿比例候補を迎えて演説会を開き、会場いっぱいの900人が参加しました。「明るい東大阪をつくる会」から出馬表明した、うち海公仁市長候補(無所属、前府議)が物価高騰から暮らしを守る市政にと演説し、しおた清人、しま倉久美子、上原けんさく、長岡よしかず、あさの耕世(以上現)、かみの淳一(前)の各市議候補が決意表明しました。

日本共産党 小池氏迎えた演説会に900人

維新の市政乗っ取りを許すのか

 小池氏は、自公の支援を受けてきた現職市長が維新に鞍替えして5期目の出馬を表明したことについて、国政政党「日本維新の会」の馬場伸幸代表が同党を「第2自民党」と述べことを踏まえ、「『第1自民党』から『第2自民党』に移っただけ。市民不在の党利党略だ」と厳しく批判。「維新による市政乗っ取りを許すのか、それとも市民が主人公の市政への転換を図るのかが問われている。うち海市長の実現で、民主主義を守ろう」と呼び掛けました。
 うち海氏が党東大阪市議団長だった当時、市民団体と共同し2900社を調査して議会論戦の先頭に立ち、全国に誇る中小企業振興条例が制定されたことを紹介。うち海氏は市民の暮らしを守り支え、ものづくりの集積地で小規模事業者を支援する新しい市政を実現するのにもってこいの人だと小池氏は力説し、「みんなの力で、うち海さんを押し上げ、暮らしと民主主義を守る東大阪に」と呼び掛けました。

市長を選ぶ3つの物差しを提示

900人が参加した日本共産党演説会=1日、東大阪市内

 小池氏は市長を選ぶ「3つの物差し」として、①誰のための市長なのか、②市民の苦しみに寄り添うのか、背を向けるのか、③不正と疑惑か、清潔・公正な市政への転換か――を提示しました。
 ①について、密室の話し合いで維新の党略に乗り、市長の座にすがりつく現市長か、市民の声を聞く市政実現を目指す、うち海候補か、「どちらが市民の立場の市長になるかは明らか」と語りました。
 ②について、全国中核市幸福度ランキングで同市はワースト2位と指摘。現市長が出馬会見で物価高騰に触れなかったことと対照的に、うち海氏が200億円を超える市の貯金(財政調整基金)の一部を活用した緊急物価高騰支援策を掲げていることを示し、「市民の痛み、苦しみに心を寄せ、解決のために頑張るうち海さんを市長に」と力説しました。
 ③について、小池氏は金銭授受疑惑解明に背を向ける現市長と、調査特別委員会設置に反対した維新、自民、公明を断罪。うち海市政の実現で清潔・公正な市政にしようと訴えました。
 小池氏は、夢洲での大阪・関西万博とカジノを推進しているのが現市長だと指摘。大型開発や一時の大イベント推進を見直し、中小企業の予算増額や府民所得の引き上げを提案してきたのが、うち海候補だと語り、市長に押し上げようと呼び掛けました。

違いない3党か共産党かの構図

訴える小池氏

 小池氏は、市議選の対決構図も鮮明だと指摘。「維新も自民・公明も違いがない」と述べた現市長の発言に触れ、「これら3党を選ぶのか、『なれあい』議会を許さない日本共産党が伸びるのかが、最大の争点」だと強調しました。
 小池氏は多数大激戦の様相となっている市議選で、日本共産党市議団の実績として、▽老朽化する学校施設の改修▽小中学校体育館エアコン設置▽中学校給食開始・無償化実現▽保健師増員――などを示した上で、「5人の市議団を6人に増やし、市の貯金200億円を活用して、全市民への給付金、中小零細企業の緊急支援金、水道料減免・減額、物価高騰の緊急対策を実現させよう」と訴えました。
 小池氏は、現有5議席を絶対確保し、6議席を目指して奮闘する日本共産党の各候補の実績と人柄を次のように紹介しました。
〇「14年間質問を続け長年の願いだったお出かけ支援乗り合いタクシー実施へ動かしてきた、大黒柱のしおた市議団長」
〇「セクハラ実態調査や痴漢被害根絶などジェンダー平等を訴えてきた女性と子ども、すべての市民の味方、しま倉議員」
〇「病院職員14年の経験から誰もが安心して医療と介護が受けられるまちを原点に再チャレンジする、かみのさん」
〇「住民と一緒に運動し徳庵駅東側エレベーターが今年完成。温暖化対策や中小企業支援へ提言を重ね、動物愛護に尽力する、あさの議員」
〇「長岡議員は抜群の調査力と論戦力、実行力でゼロだった学校図書館司書を19人配置させ、学校給食無償化、全77学校の老朽化調査し改修に道を開いた」
〇「コロナ禍で東大阪の医療保健体制が弱いと追及し、常勤保健師を20人配置させた。困ったときの市民の相談相手、市議団かなめの上原幹事長」

創立以来101年ぶれない党を

 小池氏は、議員と地域、各分野に根を張る党員が力を合わせて市民の願いをつかみ、市民とともに運動し、切実な要求を実現してきたと強調。反戦平和、暮らしを守れと頑張ってきた創立101年の歴史にも触れて、「市民との約束を裏切らない、党創立から101年、決してぶれないこの党が強く大きくなれば、必ず政治は必ず変わる。皆さんの後押しで市政を転換し、6人そろって市議会に送ってほしい。この国を変えるため、東大阪を変えるため、力を合わせよう」と呼び掛けました。
 うち海市長候補が駆け付けあいさつし、「物価高騰に苦しむ市民の悲痛な声に応える市政に」と訴えました。
 たつみ氏は、大阪・関西万博の中止を求める声明文を紹介し、「労働者の命をないがしろにし、財政負担を増やす一方の万博は中止しかない」と訴えました。
 夢洲カジノを止める会の桐生佳子さん、医師の橘田亜由美さんが応援スピーチしました。

(大阪民主新報、2023年9月10日号より)

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