2023年09月30日
重要史跡と踏まえるべき
難波宮跡史跡公園整備 井上議員が質問
大阪市議会建設港湾委
大阪市議会建設港湾委員会が9月25日開かれ、日本共産党の井上浩議員が難波宮跡史跡公園(北部ブロック)整備運営事業について質問しました。
難波宮は大阪市中央区法円坂・馬場町・大手前一体に広がる古代の宮殿遺跡で国の史跡。難波宮跡公園は現在、大阪歴史博物館の南に隣接する西部ブロック(大手前4丁目)が開設されています。
市が今回整備する北部ブロック(馬場町)は、史跡区域の東側エリアでは宮殿建物跡など遺跡の表示や芝部広場を整備し、史跡区域外の西側エリアでは飲食店や駐車場などを設置。市として初めて都市公園法に定める「公募設置管理制度」に基づき、昨年3月に事業者を公募しました。
同年8月に決定した事業者は、日本電信電話の子会社で総合不動産会社のエヌ・ティ・ティ都市開発株式会社などでつくる「難波宮跡公園『みんなのにわ』プロジェクト」。ことし12月に着工し、2025年春までに完成させる予定で、管理運営期間は20年です。
井上氏は事業概要や経過などを確認した上で、長居公園(東住吉区)や天王寺公園(天王寺区)、大阪城公園(中央区)は、指定管理者制度の導入で、市民の憩いの場という公園本来の機能よりも、商業施設が重視されていると指摘。「難波宮跡は極めて重要な史跡であることを踏まえて対応すべき」と求めました。
(大阪民主新報、2023年10月1日号より)