やりがい・悩み共有し強大な党づくりへ
日本共産党「若い世代・真ん中世代の
地方議員の学習・交流会」
参加の6氏 大いに語る(上)
日本共産党が8月22日から2日間、東京・党本部で第8回中央委員会総会(8中総)決定に基づく「若い世代・真ん中世代の地方議員の学習・交流会」を開きました。大阪から参加した井上浩大阪市議(住吉区選出)、新崎美枝大東市議、村川真実箕面市議、楠成明泉南市議、和田愛美豊中市議、長尾匡浩藤井寺市議に、学習・交流会に参加しての感想や地元での活動、今後の抱負などについて語り合ってもらいました。司会は大西淳子党府自治体部副部長。
大西 お忙しい中、ありがとうございます。
学習・交流会の1日目では、田村智子副委員長・政策委員長が「政治対決の弁証法」など8中総決定の核心部分について講演し、分散討論が行われました。
2日目には、井上さんはじめ5人の地方議員によるトークセッションや活動交流がありました。皆さんの感想はいかがでしょう。
統一地方選で初当選し参加
長尾 私は4月の統一地方選で、3期務めた先輩議員の後を継いで初当選しました。入党してまだ半年くらいで、学習を進めながら候補者活動が始まりました。
今回、河南地区委員会からの要請があり、全国各地で活動されている真ん中世代の皆さんの活動にも興味があったので、参加しました。
交流では「『130%の党づくり』を目指したいが、押しつぶされそうになっている」などの正直な気持ちも出されました。私自身、議員になって5カ月ちょっと。議会活動や学習、党勢拡大へ、先輩議員にも学びながら頑張りたいと思います。
村川 すごいですね。入党してすぐ選挙に出たのですね。私も2016年1月に入党して、その年の8月の選挙で初当選しました。私の感想ですが、コロナ禍で党内の会議もオンラインが主になってきましたが、今回は、なかなか会えない全国の仲間と同じ会場で交流できたし、SNSでつながっている議員さんとも会えてうれしかったです。
活動や決定積み重ねた上に
8中総の討議は支部会議でも進めています。党員さんは私の親の世代が多いのですが、「読んでロマンを感じた」という感想が出ています。田村さんの講演で、これまでの活動や決定の積み重ねの上に練り上げられているのが8中総だと分かり、感動しました。
一緒に頑張る連帯感生まれ
同じような悩み持っていた
楠 私は障害者施設に就職した01年に入党しました。16年の市議選で落選し、仕事をしながら活動を続けて、20年に初当選しました。学習・交流会には党歴と議員歴が同じという方が多かったです。私は1期目ですが、新人や真ん中世代の議員は同じような悩みを持っていることを実感し、一緒に頑張っていこうという連帯感が生まれました。
新崎 私は16年に初当選し、2期8年目です。入党して20年以上になりますが、議員になるまでは労働組合で活動し、勤労者通信大学の講義も聞いて育ちました。「政治対決の弁証法」は分かっているつもりでしたが、いざ自分で説明しようと思うと、できない。学習・交流会から帰って、支部会議や集いで「政治対決の弁証法について勉強してきたので、聞いて下さい」と、話す機会を作っています。
例えば2015年戦争法が強行された時の悔しさ、「野党は共闘」のコールが起きたことへの感動が、田村さんの話でよみがえりました。日本共産党がすぐさま、野党連合政権を提唱したことで、新たなステージに立ったことが、改めて分かったし、そのことを皆さんに伝えていきたいと思います。
和田 私は4月の統一地方選で初当選しました。議会では市民福祉常任委員会の所属で、国民健康保険や介護保険など勉強しなければならないことが山積みです。
学習・交流会では、それぞれの自治体で党の議員が頑張っていて、それを市政報告やビラなどで形にして発信しているのが、すごいと感動しました。私も発信することを怠ってはいけないと思いました。それが新しいつながりをつくることにつながるわけですから。
井上 私たち地方議員にとって、8中総決定をどう実践するかが問われている中、田村さんの講演は、明日からの行動の力の源になりましたね。
大西 2日目のトークセッション「地方議員 そこが知りたい」で、井上さんが住吉区での真ん中世代の取り組み(通称「まんちゅう」)、木津川南地区委員会の粘り強い世代的継承の活動などを報告しました。
維新政治への怒りから行動
井上 私は4月の統一地方選は5期目の挑戦でしたが、維新の大量立候補などで大阪市議選はかつてない厳しいたたかいでした。日本共産党の議席がゼロになる恐れもある中で、大変な危機感をもって、「まんちゅう」の取り組みを進めました。
源にあるのは、維新政治への強い怒りです。それがマグマのような動きとなり、「勝手会(井上ひろしを勝手に応援する会)」の誕生につながりました。
こうした動きに私は支えられたし、「まんちゅう」の仲間も、たたかって楽しかったと語り合いました。
どうすればいいのか悩みが
長尾 トークセッションでは、井上さんはじめ5人が発言されました。河南地区委員会でも住吉区の経験から、「『まんちゅう』に取り組むしかない」と関心が高まっています。ただ、どうすればいいのか悩みがあります。
自由発言では15人が発言しましたが、悩みに悩んで取り組んでいる方や、自分の強みを生かして、漫画を描いて小学生にも分かるように伝えるとか、シールアンケートで若者と結び付いて、民青同盟や党員の拡大を進めている経験も出されました。皆さんの熱意に後押しされる思いでした。
休みの問題をもっと大切に
視野広げ活動するためにも
村川 私は2日間で、とても元気になって帰ってきました。ジェンダー平等に対する受け止めに、まだまだ温度差があるのを実感してきましたが、トークセッションで東京都議の米倉春奈さんが、「ジェンダー平等を訴えて、一人でも広げていく」と力強く発言されたことに、力をもらいました。
米倉さんは「休みの問題はもっと大事にしてほしい。休むことは、自分の人生を豊かにするし、また視野を広げて活動するためにも、とても大事だ」と発言しました。
私は、良い質問をしようと徹夜で準備してボロボロになったことがありますが、休まないことは美徳ではないのに、自分を追い詰めていたのだと思います。
最初にも言いましたが、コロナ禍で本音を語り合う場もなかった中で孤独だと感じることもありましたが、学習・交流会に参加して多くの人と話し、また、きょうも皆さんの話を聞くことで、勇気づけられたと感謝しています。
座談会出席者
(大阪民主新報、2023年10月1日号より)