万博は今すぐ中止!
各地でパレード
2025年大阪・関西万博の会場建設費の異常な上振れに府民・国民の批判が高まり、「開催不要」の世論も広がる中、「万博は今すぐ中止を」と、新婦人府本部(杉本和会長)が6日、万博中止女性パレードを行いました。約100人が参加し、大阪市北区・中之島の中央公会堂前から梅田のJR東西線・北新地駅近くまで、「今すぐ決断、被害は最小」「万博予算を府民に使って」「危険な夢洲行きたくない」などと唱和しながら、行進しました。
新婦人府本部
出発前集会であいさつした杉本会長は、万博開催に向けたラッピング電車の運行やコマーシャルなどが行われているが、中止を求める国民の声を、メディアが無視できない状況だと指摘。会場建設費が2350億円に上振れし、1人当たりの負担は国民が630円、府民は5100円、大阪市民は約1万9千円だとし、「このお金があれば、何ができるかと思うと、怒りでいっぱい。府民、市民と『万博は中止』の思いを共有しよう」と呼び掛けました。
「あかん! カジノ」女性アピールの藪田ゆきえさんは、埋め立て地で危険な夢洲で万博を開いていいのかという機運が生まれおり、「万博盛り上げ報道にだまされず、私たちの持っている力で夢洲万博を阻止しまよう」と訴えました。
参加者からは「税金の無駄遣いはやめよう」(松原支部)、「税金使って地盤ずぶずぶの夢洲でやるな。周りには万博を喜んでいる人はいない」(此花支部)との発言がありました。
東大阪
「万博もカジノも止めよう!東大阪市民集会・パレード」が2日、東大阪市で取り組まれました。夢洲カジノを止める東大阪の会、オール東大阪市民の会、みんなでつくる東大阪市民の会の3団体の共催。約100人が参加し「万博よりも暮らしを!」「子どもたちの未来にカジノはいらない」などと書かれたプラカードや横断幕を持ちパレードしました。
出発前の集会で、夢洲カジノを止める東大阪の会の桐生佳子さんは「さらに広く万博カジノの問題点を訴えていきましょう」とあいさつし、カジノ誘致と大阪万博を巡る疑惑や課題、自治体の万博関連イベントを巡る問題点などが報告されました。
社民党、新社会党、れいわ新選組など野党代表も参加。日本共産党の内海仁人前府議は、会場建設費の大幅上振れに批判が強まる大阪万博の問題点を発言し、同党の塩田清人・市議団長は東大阪市政と市議会の動きに触れ「万博中止へ力を合わせましょう」と呼び掛けました。
(大阪民主新報、2023年12月10日号より)