青年のあふれる願い実現へ
民青同盟 西淀川此花地区委員会を再建
一緒に学び社会変えよう
〝未来は青年のもの――平和と暮らしを守る新しい政治への希望を届けよう!〟と昨年秋、日本民主青年同盟(民青)西淀川此花地区委員会が再建されました。地域や職場、学園で働き学ぶ青年たちは、激動の内外情勢の中、共に学び合いながら社会変革へ行動を続けています。
未来社会論に希望 今の政治変えたい
「8時間働いて8時間休息し、自由に使える余暇が8時間あるのが理想! でも現実の自由時間は1、2時間ほど」。民間企業で働く男性(19)がそう話すと、保育士(23)の女性は、「余暇が増えればリフレッシュできるし、みんな仕事のモチベーションも上がると思う」と語り、工場勤務の男性(19)も「勤務時間が短くなったら、もっと勉強して資格取得に挑戦したい」と言いました。
志位委員長の話に耳傾けて
若者たちが目を輝かせ感想を語り合ったのは、民青同盟西淀川此花地区委員会が12月中旬に開いた「若者タウンミーティング」のDVD視聴会です。
〝ガザのジェノサイドを止めたい〟〝高すぎる学費を引き下げて〟〝共産党の目指す未来社会は?〟〝旦那・奥さんの呼称は?〟など、若者の疑問に対する日本共産党の志位和夫委員長の話に、若者たちは真剣な表情で耳を傾けました。
昨年11月に加盟した看護師の女性(22)は、メモを取りながら志位委員長の話を聞き、「発達した資本主義の日本で社会主義・共産主義を目指す挑戦は、旧ソ連や中国と出発点が違うと分かった」と発言。学童保育指導員の男性は、「保護者が家にいる時間が増えれば子どもたちも喜ぶし、指導員の勤務環境も改善する」と話し、「労働時間の短縮によって、人間の成長と社会進歩の好循環が生まれるとの未来社会論の核心に希望を感じた」と笑顔でした。
学費・賃金・平和あふれる願い交流
話題は尽きることなく、青年の暮らしの実態や政治、社会、平和など白熱していきます。
高すぎる学費と奨学金問題では、「学校の授業料を納められず、やめていった友人がいる」「奨学金を借りた学生は、アルバイトを掛け持ちしていた」と身近な実態が示され、「〝受益者負担主義〟で本人や家族に負担を押し付けるのは間違っている。高等教育無償化は国にとって将来的にプラスになるはず」、「フィンランドの知人は、高額な日本の学費に驚いた。政治を変えれば解決できると周りの人に伝えたい」と交流しました。
生存権を認め合える世界に
医療・介護現場の人手不足解消や、時給換算で最低賃金並みの福祉職場の大幅賃上げを実現したいとの願いもありました。
長期化するウクライナ侵略とイスラエルの侵攻が続くパレスチナ・ガザの人道危機を巡って、「子どもたちの命が奪われるのを黙って見過ごせない」「命を守り、お互いの生存権を認め合える世界にしたい」「恐怖で相手国を押さえる〝抑止力〟ではなく、憲法9条の立場で対話することが大事」などと語り合いました。
仲間と力合わせて強く大きな民青を
大阪市西淀川、此花の両区の民青同盟は、この間、地域や職場で食料支援や夢洲カジノ予定地ツアー、ジェンダー平等学習会、ガザ人道支援募金行動などに取り組んできました。
昨年6月11日、4年ぶりに東京で開かれた「若者憲法集会2023」には11人(大阪全体で80人)が参加し、メイン企画で西淀川区の学童保育指導員・堀向悠さん(23)が、職場や地域で憲法について学び合い、行動の輪を広げてきたと報告。「同じ思いを持った仲間が増えることがうれしい。戦争国家づくりと正面からたたかっていく」と発言しました。
「班を主人公」に取り組みを
「班を主人公」にした学習や要求実現の取り組みを進める中、「もっと多くの仲間を迎えられる民青同盟に成長しよう」と議論し、昨年11月19日に代表者会議を開いて地区委員会を再建し、地区委員5人を選出しました。
保育所で2歳児クラスを担当する保育士の大石あす花さん(23)は、「日々成長していく子どもたちの姿を間近で見ると感動し、やりがいを感じる」とほほ笑みます。
コロナ禍のさなか、福祉現場に就職することにためらいはなかったと大石さん。「政治を変えて保育環境をより良いものにしたい。貧困や戦争で苦しみ傷つく子どもがいない社会をつくるために、みんなと力を合わせたい」と話しました。
伊藤雪畝さん(23)も社会人3年目の看護師で、現在は24時間体制の入院病棟で交代勤務に就いています。
新型コロナが感染法上の5類に移行し9カ月経過した今も、コロナ患者はゼロにはならないと言い、医療用ガウンやフェイスガード、専用マスクと手袋など、万全の感染防止策を講じて患者のケアや食事配膳に当たる日々。「患者さんの〝ありがとう〟の声を力に変えて、みんなの命と暮らしを守るため頑張りたい」と語りました。
地区委員長の堀向さんは、「子どもたちの命を奪う戦争を今すぐ終わらせたい。憲法9条を持つ日本を再び戦争をする国には絶対にさせない」ときっぱり言い、こう決意を語ります。「いま民青同盟の魅力が輝いています。〝社会を変えたい〟と行動のエネルギーを強める多くの青年に、〝民青に入って一緒に学び行動しよう〟と呼び掛けていきます」
(大阪民主新報、2023年12月31日・2024年1月7日合併号より)