おおさかナウ

2024年02月10日

日本共産党第29回大会代議員・評議員の発言
世代的継承へ体制強化
多様なメンバーで運営
堺地区委員会 稲月直江代議員

 堺地区委員会の稲月です。機関活動の強化と世代的継承について発言します。堺地区委員会は第28回党大会後、真ん中世代や子育て世代の党員が、共に学びながら、いきいきと活動できる地区委員会を共につくろうと、新たに24人に地区役員になる決意をしてもらい、90人でスタートしました。
 そのうち女性は44%、真ん中世代は33%です。地区委員会総会は、できる限り分散討論で全員が経験や思いを発言できるようにしました。常任委員会で支部の実態をつかみ、できる限り地区役員で分担して支部に入りました。
 思いに寄り添う双方向・循環型の援助を強める中、「第29回党大会成功、総選挙躍進をめざす党勢拡大・世代的継承の大運動」で6割の支部が党員拡大に足を踏み出し、4割の支部で入党者を迎えました。

忙しい時でも握って離さず

 次に真ん中世代の活動についてです。私自身、不登校の子どもの子育て真っ最中で、日々悩みながら、仲間たちに支えられての党活動です。真ん中世代に心を寄せた取り組みをしようと、2022年4月に地区で初めて、真ん中世代党員のジェンダー学習会に取り組みました。参加を呼び掛けると、「支部の人から封筒が届いて案内を見た時、活動がしんどくなっていたけれど、地区委員会は私たちの世代のことを考えてくれているんだと、うれしかった。都合をつけて参加したい」との返事でした。
 この時、この分野での活動強化が今ほど待たれていることはないと思い、どんな忙しい時でも握って離さず取り組もうと決め、2つの努力を行ってきました。1つは、職場や各行政区に真ん中世代の地区役員とベテラン党員の複数の担当者を配置すること。2つは、統一地方選挙という条件を生かし、真ん中世代の議員や候補者の力も借りて、行政区ごとに「集い」や宣伝などに取り組むよう、活動に発展させてきました。

学習や成長の場となるよう

 月1回の地区世代的継承委員会は、子育て中や仕事終わりの方も参加しやすいようにネットを使った会議システムも活用し、学習しながら、職場や行政区での苦労や経験を交流し、真ん中世代の地区役員の学習や成長の場となるように意識してきました。
 一昨年の11月から月2回の金曜夜、選挙の時も欠かさず、真ん中世代党員を対象にした党創立100周年記念講演会のパンフレットの読み合わせ感想交流会を、オンラインで開催してきました。
 学習会には、世代的継承メンバーのベテラン地区役員の方が、学びのサポート役として出席し、出された疑問に答えてくれました。参加者からは、「次々と出てくる反共攻撃に、支部から出される疑問に答えていく上でも、自分にとって大事な学習会だった」との感想が出されました。

真ん中世代が子連れで参加

 世代的継承の担当者には5人の真ん中世代の議員全員に入ってもらい、行政区での企画運営や保育などを支部の方々にも手伝ってもらいながら、世代的継承のメンバーを増やしてきました。今では、真ん中世代の取り組みは、子連れで参加できるようにすることが、地区でも行政区でも当たり前になっています。
 ベテラン党員にも変化が生まれてきました。常にいろいろな思いを持っている真ん中世代の党員と接する中で、どういう援助があれば党活動に参加できるのかを考え、一緒に党のことを学んで成長してもらいたいと援助体制が強化されていきました。

世代的継承の大きな希望が

 堺地区は28回大会期に198人の入党者を迎え、59歳以下は33%の65人です。2人の現役労働者に常任委員になってもらい、議論をする中で、自らの職場で現役世代の労働者を迎える機運が高まりました。130%の党員拡大を達成した職場支部も生まれています。
 59歳以下の65人と真ん中世代の地区役員、昨年4月の統一地方選で1議席増を勝ち取った5人の堺市議団、自覚的に活動に参加し始めている真ん中世代とそれを支えるベテラン世代が広がっていることは、世代的継承の大きな希望です。党の歴史の新たな1世紀に向けて、強く、大きく、温かい党をつくるため、頑張る決意を述べて発言を終わります。(1月16日)

(大阪民主新報、2024年2月11日号より)

 

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